ヴィッセル神戸は8日、MF鍬先祐弥がV・ファーレン長崎より完全移籍で加入することを発表した。

 鍬先は1998年5月15日生まれの現在25歳。東福岡高校早稲田大学を経て、2021年に長崎へ入団した。球際での強さ、豊富な運動量などを武器としてルーキーイヤーから中盤の定位置を確保し、同シーズンは明治安田生命J2リーグ33試合の出場で1ゴールを記録。背番号を「6」に変更して迎えた2022シーズンも、明治安田生命J2リーグ34試合の出場で1得点を挙げた。2023シーズンに入っても長崎の主力に君臨しており、明治安田生命J2リーグでは自己最多の37試合に出場して1得点をマーク。長崎は終盤戦までJ1昇格プレーオフ進出の可能性を残していたが、最終的には出場圏外の7位でシーズンを終えていた。

 完全移籍に際し、鍬先は長崎を通してコメントを発表。長崎で過ごした3年間を振り返って、クラブをJ1の舞台へ導けなかったことへの後悔を述べるとともに、移籍を決めた1つの要因にも言及した。

「この度、ヴィッセル神戸に移籍することになりました。加入してから3年間たくさんの応援ありがとうございました。J1昇格のため全力でプレーしてきました。ただチームをJ1昇格に導くことができなくて、自分の力不足を痛感しました。申し訳なく思っています」

「僕自身長崎出身ということもあり、クラブやファン・サポーターの皆さんの心強い後押し、期待をしてくださり本当に感謝しています。僕には学生時代から『J1で活躍して日本代表になる』という夢があります。その夢を達成するため、ヴィッセル神戸に移籍するという決断に至りました。自己中心的であることは重々承知しています。ですが、僕自身で選んだ道が正解であったと思えるように責任を持って神戸で絶対的な選手になれるよう成長します」

「僕にとって長崎は地元のチームであり特別な存在です。また会いましょう。いってきます!」

 また、新天地となる神戸を通しては、自身の特徴に触れながら2024シーズンの意気込みを明かした

「初めまして。V・ファーレン長崎から加入することになりました、鍬先祐弥です。リーグ連覇をはじめとする、1つでも多くのタイトル獲得に貢献できるよう、自分の持つ力の全てを出し尽くします。ピッチでは守備力、ハードワーク、展開力に注目してください」

「1日でも早くチームに適応して、皆さんから認めていただけるよう精進します。これから熱い応援のほど、よろしくお願いします」

 2023シーズンの明治安田生命J1リーグでクラブ史上初の優勝を成し遂げた神戸は、この冬に横浜F・マリノスからGKオビ・パウエル・オビンナ、ジェフユナイテッド千葉からGK新井章太、鹿島アントラーズからDF広瀬陸斗、川崎フロンターレからFW宮代大聖らの完全移籍加入を発表している。

【画像】V・ファーレン長崎が鍬先祐弥へ別れの言葉

神戸が長崎からMF鍬先祐弥の完全移籍加入を発表