今月3日、アメリカに住む75歳の男性がポテトチップスを食べるために袋を開けようとしたところ、硬くて手ではなかなか開けることができなかった。男性の手元にはライターがあり、「袋の一部を燃やして開けよう」と考えた彼が火をつけた瞬間、男性は炎に包まれて大火傷を負ってしまった。全身の75%を火傷する重傷で、男性は火傷の専門病院に運ばれたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

ポテトチップスがきっかけで大火傷を負ってしまったのは、米ジョージア州ダルトンに住む75歳の男性(氏名は明らかにされていない)だ。今月3日午後4時37分、小腹が空いた男性はポテトチップスの袋を取り出し、いつも通り手で開けようとした。しかし袋は硬く封がされており、開けるのに手こずった。

なんとか開けようと奮闘していると、そばに置いてあったライターが男性の目に入った。「袋の一部を燃やせば開けられるかもしれない」と考えた彼は、ライターの火をポテトチップスの袋に近づけた。すると火は男性の身体に燃え移り、リクライニングチェアに座っていた男性はすぐに消火できず、火は全身に燃え広がった。

近くにいたメンテナンス作業員が火だるまとなった男性に気づき、ホースを引っ張ってきて彼に水を掛け、消火することができた。その後、男性はジョージア州と隣接するテネシー州チャタヌーガ市にある病院「Erlanger Baroness Hospital」へ運ばれた。全身の約75%に重症度の高い3度の火傷を負っていると診断された後、男性は火傷専門の病院へ運ばれたと報じられているが、現在の容体は分かっていない。

なぜここまで大きな事故となってしまったのか、その理由は未だ不明だ。しかしポテトチップスには大量の油分が含まれているため引火しやすく、キャンプなどでは焚き火の際の着火剤としても利用されるほどだ。男性は袋だけを燃やしたつもりだったが、中に入っていた大量のポテトチップスに引火し、それが自身に燃え移ったとも推測されている。

今回のニュースが各メディアで報道されると、「(ポテトチップスを作った)メーカー側に対して、『袋を開封する際に火器を使用すると危険です』という警告がなかったとしてこの男性は訴訟を起こすべきだよ! おそらく数百万ドルを勝ち取ることができるはずだ」「ポテトチップス1袋のために大火傷を負うなんて悲しい」「年をとると、何かを開けたりするだけでも大変なんだよね」と火傷を負った男性に同情する声が届く一方で、「ハサミを使えばよかったのに」「ライターを使う発想はなかったな」など、ポテトチップスの袋を開けるためにライターを使った男性の行動に疑問の声も寄せられている。

ちなみに2019年12月にはイギリスで、車内で芳香剤をスプレーした直後にタバコに火をつけ、車が大爆発する事故が発生していた

画像は『Stuff.co.nz 2024年1月5日付「Elderly man suffers horrific burns after trying to open bag of chips with a lighter」(AALEX BURTON/STUFF)』『The Sun 2019年12月16日付「UP IN SMOKE Car explodes when driver lights cigarette minutes after spraying air freshener」(Credit: PA:Press Association)、2020年10月18日付「FREAK ACCIDENT Teen, 16, suffered third degree burns after lice shampoo caught fire and engulfed her in flames」(Credit: Jam Press)』『New York Post 2021年12月6日付「Terrifying video shows mom set hair on fire blowing out birthday candles」(Kennedy News and Media)』のスクリーンショット、『Inside Edition 2022年8月5日公開 YouTube「2 Men Catch Fire When ATV Bursts Into Flames at Gas Station」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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