特別番組「第7回ももいろ歌合戦」が、ABEMA SPECIALチャンネルにて2023年12月31日に“8時間ぶっ通し”で神奈川横浜アリーナから全編無料生放送された。ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)が、2023年も大晦日に開催した「第7回ももいろ歌合戦」は、ももクロメンバーが豪華アーティストとともに「紅組」と「白組」に分かれて、歌の真剣勝負をくり広げる年越しカウントダウンライブで、日本を代表する大御所歌手をはじめ、ヒットチャート最前線で活躍するアーティストも続々と登場し、レアなフル尺歌唱や一夜限りのコラボレーションライブなどを披露していった。

【写真】ももクロメンバーが豪華アーティストとともに「紅組」と「白組」に分かれて、歌の真剣勝負をくり広げる年越しカウントダウンライブ「第7回ももいろ歌合戦」

■名誉会長・五木ひろしの開会宣言

2023年は「第7回ももいろ歌合戦」の名誉会長に就任した五木ひろしが特別に映像出演し、「日本の大晦日の新しい息吹を感じている」と語った開会宣言で華々しく開幕し、紅組は超ときめき(ハート)宣伝部、白組は氣志團がそれぞれトップバッターとして、アツいパフォーマンスをくり広げた。

「喧嘩上等」を歌唱した氣志團は、曲の後半で「そのままでいい WOW…生き抜くのよ そうよ 高城だったら」「WOW…命有る限りは恋せよ高城」「WOW…バツイチだわ かかってこいや 喧嘩上等」などと離婚を発表したばかりの高城れにに宛てて歌詞をアレンジし、ももクロの“兄貴分的存在”である氣志團からの愛のつまったサプライズエールに高城は思わず涙を流し、「昨年(の『ももいろ歌合戦』で)、あんなに盛大に祝っていただいてたのに申し訳ないです。泣くつもりはなかったんですけど、氣志團さんのあたたかさが沁みました。本当にがんばります!」と感謝を口にした。

■「佐々木彩夏プロデュース100人超え ノンストップ最強アイドルメドレー2023」

「ももいろ歌合戦」史上最多となる総勢100名を超えるアイドルたちが集結した「佐々木彩夏プロデュース100人超え ノンストップ最強アイドルメドレー2023」では、情報解禁直後に話題を呼んだAKB48チームAの楽曲「ハート型ウイルス」を佐々木彩夏と元乃木坂46新内眞衣、≠MEの鈴木瞳美が生披露し、現役アイドルである佐々木、鈴木と、乃木坂46を卒業した新内の夢のコラボとなった。

また今回が初出場、かつ同年代のももクロとは約10年ぶりの再会となったのんは、ももクロと「黒い週末」(ももいろクローバーZ)をパフォーマンスし、曲が始まると、割れんばかりのコールで会場のボルテージは一気に最高潮になった。

加えて鈴木愛理、超ときめき(ハート)宣伝部の坂井仁香、いぎなり東北産の橘花怜は、2023年大ヒットしたYOASOBIの「アイドル」を特別コラボで披露すると、同楽曲をカバーした動画がSNSで話題となった鈴木の歌唱に、坂井、橘とともに、圧巻の歌唱でステージを盛りあげた。

加えて、玉井詩織がAMEFURASSHIの愛来、いぎなり東北産の安杜羽加、FRUITS ZIPPERの鎮西寿々歌とともにBLACKPINKの「How You Like That」を、百田夏菜子が、ご本人の増田惠子と「UFO」(ピンク・レディー)を披露するなど、時代やジャンルを問わない全14曲の特別コラボは、「ももいろ歌合戦」でしか見ることができない。

■初出場の松平健

さらに、2023年初出場となった松平健は、「マツケンサンバII×行くぜっ!怪盗少女-マツケンクローバーSPECIAL MEGA MIX SHOWCASE-」を披露し、アップテンポできらびやかなパフォーマンスと、松平がアイドルソングを熱唱する意外性に大いに盛りあがった。

同じく2023年が初出場となったヤバイTシャツ屋さんは、「かわE」を生披露し、おなじみの「やんけ!」コールでは会場に加え、ABEMAのコメント欄までも一体感に包まれるなど、大きな盛りあがりを見せていた。

また、ももいろ歌合戦前日の12月30日に「第65回日本レコード大賞」で「最優秀新人賞」を受賞したFRUITS ZIPPERは、受賞曲ともなった「わたしの一番かわいいところ」を色あざやかな衣装で生披露し、飛躍の一年を有終の美で飾ると、さらに初出場のOCTPATHは、新メンバーの西島蓮汰加入後初の楽曲となる「OCTAVE」を生披露した。

■アニメ・声優界からは

また、アニメ・声優界からは蒼井翔太仲村宗悟早見沙織が、それぞれ初出場し、早見は「視紅」を披露し、トークゾーンでは、人気アニメ「鬼滅の刃」で自身が声優を務める「胡蝶(しのぶ)さんがいちばん好き」という玉井に、胡蝶しのぶボイスで「あらあら」とセリフを生披露の神対応に、同じくトークゾーンに出演していたファーストサマーウイカが人気アニメ「SPY×FAMILY」のキャラクター・アーニャ声真似を披露すると、同じく自身が声優を務める「ヨルさん」の声で「アーニャさーん」と返答する“生”胡蝶しのぶとヨルの降臨に、玉井は歓喜の表情に包まれた。

さらに、ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-(中王区言の葉党)や、ウマ娘 プリティーダービーなども出場し、会場を盛りあげた。

■特別コーナー「笑顔の連鎖プロジェクト〜世代を超えて共に年越しを迎えよう〜」

特別コーナー「笑顔の連鎖プロジェクト〜世代を超えて共に年越しを迎えよう〜」として、ももクロを愛する兵庫県新温泉町居組の平均年齢61歳の女性5人組のももいろクロおばあZが、EBiDAN NEXTとともにももクロの「Z伝説」を披露したステージ終盤には、ももクロメンバー本人も登場し、夢のコラボとなった。ステージ後に百田は「涙するお客さんも発見しました」と客席で涙を浮かべていた観客の姿を明かし、感動を伝えた。

またももクロファンとして知られ、特に佐々木のファンだと公言している福岡ソフトバンクホークス石川柊太投手がステージに登場する場面では、その石川投手の目の前で、佐々木は自身の楽曲「仕事しろ!~セレブレーション~」を披露し、曲中には「推しはももクロなのに、結婚相手はSKE」とイジる歌詞もありながら、ぜいたくすぎる“推し”からの結婚祝いとなった。曲が終わると、AKB48の「会いたかった」のイントロが流れ始め、石川投手の妻である元SKE48大場美奈がステージにサプライズ登場し、佐々木とともに歌って踊り始めると、石川投手は動揺をかくしきれない表情に包まれながらも、最後はうちわをふって楽しみながら、まさかの“妻”と“推し”の3ショットが実現を喜んでいた。

■最後には

最後には、全員でももクロの「行くぜっ!怪盗少女」でカウントダウンしていき、年越しの瞬間には、恒例の全員でのジャンプで新年を迎えた。

そして今回のももいろ歌合戦では、玉井と高城率いる「紅組」が勝利となり、玉井は「このペアだと1回も勝てたことがなかったので、今回はみなさんの力もありながら勝って、無事、いい年の幕開けとなりました。ありがとうございます」、高城は「実は今だから言えるお話なんですけれども、負けているのは、私が原因じゃないかと本気でなやんだことがありまして……(笑)。でも、本当にたくさんの方々に支えられて、紅組で初勝利することができたので、とってもいい年にしたいと思います」と喜びと感謝をコメントを述べた。

“8時間ぶっ通し”となったももいろ歌合戦で、会場や視聴者までもが一体となり、華々しい2024年の幕開けとなった。

“8時間ぶっ通し”で神奈川・横浜アリーナから全編無料生放送された特別番組「第7回ももいろ歌合戦」/(C)AbemaTV,Inc.