株式会社ライバー元会長の飯田祐基とYouTuberのヒカルが、1月5日に都内で開かれた新事業発表イベント『飯田祐基 第二章 幕開け』にて、新会社「株式会社これからミステリー」を設立することを発表した。

 「株式会社これからミステリー」は、店舗運営、スマホアプリの開発などを通して、マーダーミステリーの日本市場を広げ、1人でも多くのユーザーへ、新しい体験やコミュニケーションの場を提供することを目的とした会社である。マーダーミステリーとは、殺人などの事件が起きたシナリオが用意され、参加者は物語の登場人物となる。犯人探しを目的として会話を進めていくという、中国で大ブームとなっているゲームだ。

 イベントは“飯田が殺される”という架空のシナリオのもと、会場に集まった500人以上のYouTuber、インフルエンサーから犯人を見つけ出すという、実際のマーダーミステリーに見立てたストーリーで進行していった。刑事役の宮迫博之が進行のなか、ヒカル、桑田龍征、ラファエル、はあちゅう、ノッコン寺田、ぷろたん、岩井良明、チバニャンらがステージに登場。

 出席者を対象にした投票の結果、ヒカルの97票を大きく超え、宮迫が154票で最多投票数を獲得する結果に。容疑者としての疑いをかけられた宮迫がトレンチコートを脱ぐと、シャツにはべっとりと赤い返り血が。飯田への恨み、そして時間のないなか長台詞を覚えさせられたという愚痴を吐きながら、宮迫は会場外へと連行されていった。

 「新しいエンタメ文化をつくるのがずっと夢だった」と語る飯田は、中国ではマーダーミステリーの店舗が約3万あるが、日本はいまだ50店舗にも満たないことを説明した。そして、魅力的なシナリオがたくさんある日本で市場を広げ、カラオケのように馴染み深く、 スポーツを超える娯楽へと文化を築いていくことを誓った。飯田が目標とするのは1兆円の市場、さらにアメリカでの株式上場だ。

 ヒカルは、「株式会社これからミステリー」のアンバサダーを務める。 自身のYouTubeでもたびたびマーダーミステリーについておもしろいと発言してきたヒカルは、そのついついおもしろいものを広めたくなるというのが今回のビジネスの根幹であり、スタートだと話す。

 ライバー時代から飯田と長年の仲であるヒカルは、「挑戦するかしないかなんですよね。嫌われて馬鹿にされている人間が、この日から羽を広げて高く飛ぶ瞬間、そこに価値があると思っていて。僕はそれを近くで見たいなと思うし、それを見て馬鹿にする人間にはなりたくないなと思っています。 上手くいく人っていうのは、頑張ってる人間を馬鹿にしないんですよ。悔しいから馬鹿にするんですよね。自分じゃできないから。だから、馬鹿にされる側になりましょう。そして、大きなことを成し遂げましょう」と客席にいるインフルエンサーに向けながら、新たな挑戦に踏み出す飯田の背中を力強く押した。

 「株式会社これからミステリー」の最高責任者には、『BreakingDown』COOである溝口勇児が就任し、ステージに登壇した。

 店舗は六本木店、中野店がそれぞれ2月1日にオープンする。マーダーミステリーのアプリが2月にプレリリースされるほか、ヒカルマーダーミステリーゲーム『ヒカル殺人事件』が発売予定だ。

飯田祐基、ヒカル