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 ビッグフットに見えるかもしれないが安心して欲しい、ゴリラ先輩である。こうやってビッグフット伝説は作られていくのだなと思ったり思わなかったりするわけだが、この動画の面白さは別のところに隠されている。

 水浴びをしようとドラミング(胸を叩く)しながら勢いよく水に突入していった男気あふれるゴリラだが、予想外の展開が待っていた。

 屈強なゴリラだが、冷たい水にめっぽう弱かったようなのだ。

【画像】 勢い勇んで水に突入したものの、冷たさにはめっぽう弱かったゴリラ

 ヒト科に属するゴリラはかなり人間に近い特性をもっているものの、人間が忘れてしまった仲間に対する思いやりや、強さをひけらかすようなことはせず、弱いものを守るという習性は今日に至るまで続いており、見習うべき部分も多い生き物だ。

 ていうか人間がステゴロでゴリラタイマン勝負したら、彼らの圧倒的強さにひれ伏すことだろう。

 そんなゴリラだが、やはり苦手なものはある。

 アフリカコンゴのイトンブェ自然保護区で野生動物保護活動を行っている職員がクスっと笑ってしまえるような面白い光景を捕らえた。

 そこには胸を叩いてドラミングしながら、大興奮で水辺に突入していったゴリラの姿が。パッとみたらビッグフットと間違えるレベルにはUMAっぽいし、威風堂々としている。

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 だがこのゴリラ、寒いのがめっぽう苦手だったようだ。

 途中まで駆け抜けたまではいいものの、水の冷たさに気が付き、来た時とはまったくちがうポーズですぐに戻っていってしまった。

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 なんという見事なコント。ゴリラはお笑いのセンスも人間並みにあるのかもしれない。

 そして、勢いだけでは乗り越えられない壁があることも教えてくれちゃったりなんかもしているのかもしれない。

 イトンブェ自然保護区には絶滅危惧種となったヒガシゴリラが生息していることで知られている。

 農地開発や木材採取による生息地の破壊、内戦の影響、人間からの感染症の伝搬などにより個体数を減らしている。法的に保護の対象となっているのだが、密猟されることもあるそうだ。

・合わせて読みたい→真の強者のやさしさ。シルバーバックのゴリラの小さな虫に対する反応

 ゴリラたちが自然で安心して暮らせる日が来ることを祈るばかりだ。

written by parumo

 
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胸を叩きながら勢いよく水に入ってきたゴリラだが、冷たいのは苦手だった件