2月のキャンプインからいよいよ球春到来となる。来るべきシーズンの戦いはどのような形になるのか。昨年ともに大きく期待を集めながら、3位に終わったDeNAソフトバンク。特に西武からFAとなった山川穂高が加入したソフトバンク打線は強力さが増すとも見られている。両球団の開幕予想オーダーに関して球界内からは様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は1月9日に「【開幕オーダー予想】DeNAの3番は今年はオースティン!度会の起用は?SBは中村晃…山川&ウォーカー加入で大きく変化?開幕オーダーについて語ります【DeNAソフトバンク編】と題した動画を更新。両球団の開幕予想オーダーについて触れている。

【開幕オーダー予想】DeNAの3番は今年はオースティン!佐野を◯番で固定!?度会の起用は?SBは中村晃…山川&ウォーカー加入で大きく変化?開幕オーダーについて語ります【DeNA &ソフトバンク編】

 近年はあと一歩のところで優勝に手が届かないソフトバンクに関しては山川加入効果がどこまで示されるかも注目を集める。

 まず「1番・セカンド」には三森大貴、「2番・ショート」を今宮健太とした。リードオフマンに三森を指名した理由に関して高木氏は「本来三森の足とかミート力を考えると三森がやらなきゃいけない」と話した。

 そしてクリーンアップに入り「3番・レフト近藤健介、「4番・ファースト」に山川とした。4番に山川を指名した理由に関して「じゃないと(ソフトバンクが)獲る意味がない」と得点力アップを見越して獲得したはずとした。

 昨年近藤も一時4番を打ったが、「彼にとっては負担」としながら、本塁打(26本塁打)、打点(87打点)の打撃二冠に輝いた3番・近藤、4番・山川の並びとすることで「1点が2点に、2点が3点になる確率がある」と爆発力がさらに増し、他球団の脅威になると予想してみせた。

 さらに「5番・センター」に柳田悠岐、「6番・DH」にアダム・ウォーカーとした。6番・ウォーカーの存在に関して、打撃面で優れているとして不安がある守備面の負担がなくDHで固定されるとしたら、安定したパフォーマンスが期待できるとした。

 さらに「7番・ライト」栗原陵矢、「8番・サード」井上朋也と予想。井上に関しては「小久保監督も若手も入れて成長させたいと考えるのではないか」と期待枠とした。

 「9番・キャッチャー甲斐拓也開幕投手を昨年10勝をマークした有原航平とした。

 また山川加入で一塁手としてポジションがかぶることで注目の存在となっている中村晃内野手に関しても高木氏は「(打順に)入るところがないんだよ」と苦しい表情を浮かべた。栗原の代わりにライトという可能性もありながら、現状ではスタメン出場は難しいという見解を示した。

 中村といえば通算1414安打をマーク、一塁手として4年連続ゴールデン・グラブを獲得の堅守も知られ昨年も打率・274、5本塁打、37打点。チームに欠かせないユーティリティプレーヤーとしても知られている。

 充実の戦力にも高木氏は「(選手が)飽和状態になっているから、(起用に)迷いが生じないといいなと」として、小久保裕紀新監督がいかにチームをハンドリングしていくかがチーム浮上の鍵を握るとした。動画内ではDeNAの開幕予想オーダーについても触れている。

 2020年以来優勝から遠ざかっているチームにとっても今季こそV奪回は至上命題となる。開幕戦のオーダー含め、山川加入効果がいかに現れるかも大きな注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ソフトバンクの開幕予想オーダー 高木豊氏が注目する「1点が2点になる」という打順の並び、好打者中村晃も「入るところがない」という充実オーダーとは