メイン画像

地震被災地では、この先も雨や雪の降り方と寒さに注意が必要です。12日(金)は、寒冷前線が南下し、地震被災地でも雨となるでしょう。警報級の大雨となるおそれもあります。13日(土)は再び雪が降り、量は少ないものの、積もる可能性があります。15日(月)~16日(火)は、冬型の気圧配置が強まり、北陸地方の上空には今シーズンこれまでで一番強い寒気が流れ込む可能性があります。被災地周辺では標高の高い所を中心に大雪の懸念があり、強風や低温による低体温症に警戒が必要です。

12日(金)は寒冷前線が南下、13日(土)は再び冬型に 土砂災害や低体温症に警戒

画像A

画像B

12日(金)は、寒冷前線が日本海から北陸地方を南下するでしょう。北陸地方は断続的に雨が降るでしょう。地震被災地でも断続的に雨が降り、警報級の大雨となるおそれもあります。
この雨は、13日(土)午前中まで続き、13日12時までの24時間雨量は被災地の周辺では10~20ミリ前後の予想です。雨量としては多くないように見受けられるかもしれませんが、これまでの地震で地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害に注意・警戒が必要です。危険ながけや斜面には近づかないようにし、斜面にひび割れが発生するなどの土砂災害の前兆現象を見つけた場合は、速やかにその場を離れるようにしてください。

13日(土)は、冬型の気圧配置となるでしょう。13日(土)の午後以降は被災地周辺でも雪に変わり、積もるおそれがあります。現段階では、寒気の南下は一時的で、被災地の周辺で降雪量が多くなることは無いと見ていますが、日中でも気温は3度以下で推移しそうですので、避難所などで、十分に暖房が使えない場合は厳しすぎる寒さでしょう。低体温症に警戒してください。また、風も強まりますので、なるべく風に当たらない場所でお過ごしください。

15日(月)~16日(火)は強烈寒気か

画像C

画像D

15日(月)~16日(火)は冬型の気圧配置が強まるでしょう。北陸地方の上空3000メートル付近にはマイナス24度以下の寒気が流れ込むでしょう。一般的に上空3000メートル付近でマイナス20度以下が大雪の目安となる寒気となりますが、それを大きく下回る寒気の南下が予想されます。等圧線の間隔も混んでいるため、風も強まるでしょう。新潟では警報級の暴風となるおそれもあります。

15日(月)~16日(火) 現段階では山雪型か 被災地でも積雪や低温・強風に 低体温症に一層の警戒を

画像E

現段階での予想では、15日(月)~16日(火)の冬型は、山間部で雪の量が多くなる「山雪型」となる予想です。新潟や富山の山間部を中心に大雪となり、これらの方面では車両の立ち往生など、交通機関に大きく影響するおそれがあります。大都市から北陸方面へ移動の予定のある方は、最新の気象情報と交通情報を確認するようにしてください。

被災地の周辺では、極端な大雪は無いとみられるものの、沿岸部を含めて広く積雪となり、標高の高い所では降雪量が多くなる懸念があります。地震により、全壊を免れてもかろうじて立っているような建物などは、雪の重みで倒壊するおそれがあります。
また、等圧線の間隔が狭いため、北西の風が強まるでしょう。波も高まり、警報級の高波となるおそれもあります。気温も低く、日中でもほとんどの時間帯で2度以下、16日(火)の最低気温はほとんどの所で氷点下となるでしょう。十分に暖房が使えない避難所などでは、低体温症に一層の警戒が必要です。

低体温症を防ぐには

画像F

避難所などで、十分に暖房が使えない場合には、低体温症のリスクが高まります。

低体温症を防ぐには体温を逃さないことがポイントになります。
*できる限り、重ね着などで暖かい服装を心がる。
*上着や靴下の中に新聞紙やラップ、アルミホイルなどを詰める
*就寝時は床に直接寝ない(マットレスや段ボールを敷く)
*履きや手袋、マスク、帽子、マフラーなどを使って外気に触れる部分を極力少なくする
*空のペットボトルとお湯が使用できる環境であれば、即席の湯たんぽにする
*風になるべく当たらない。(隙間風にも注意)
等、できる限りのことをして、低体温症を予防するようにして下さい。

北陸 地震被災地の週間予報 12日は警報級の大雨 15日~16日は強烈寒気