電車や飛行機での移動の際、トイレに近い席を望むのなら事前に予約することは可能だ。混雑時期は埋っていることもあるので、本当に必要ならば早めに予約する必要があるだろう。
予約しなくても、中には譲ってくれる人もいるかもしれないが、持病を抱えた人や事情がある人はそれに応じることは難しい。
今回、ネットユーザーに自分のもやもやを相談する人気のスレッド『私って嫌なやつ？』に、ある男性から投稿が寄せられた。
持病を抱えていたことから、事前予約で追加料金を支払ってトイレに近い飛行機の座席を予約したのだが、妊婦から席を譲るようお願いされたという。男性は断ったのだが罪悪感もあったようで、ネットユーザーの意見を聞くために投稿した。
投稿主の男性は、当時の事情をこのように説明した。
連休中に家族を訪ねるため、一人で飛行機に乗った。フライト時間は5時間以上だ。
私は持病を抱えておりトイレに頻繁に行く必要があるため、最後から2列目のトイレに近い通路側の席を特別に予約し、追加料金を支払った。
搭乗直前、ある女性がトイレに近い席に座りたいので席を譲ってほしいと頼んできた。
見ると女性は妊娠している様子だったという。だが投稿主は女性が苦しそうに見えなかったことから、同情はしたものの座席を譲ることに抵抗を覚えた。
持病を持つ者として、特に彼女自身は通路側の席を事前に予約していなかったようなので、私が予約して支払った席から移動することを要求するのはフェアではないと感じた。
事前に予約していなかったにもかかわらず、妊婦は投稿主に席を譲るべきだと主張したようだ。
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客室乗務員は仲裁を拒否、トイレに近い席は他に空いていない
客室乗務員は仲裁に入るのを拒否した。また、私や客室乗務員が交換を促せるような通路側の席や近い席は、空きがなかった。
私は女性に対し、今後の飛行機に乗る際、トイレから遠い席に座ることが医学的に好ましくないのであれば主治医に相談するよう勧めた。
席を譲らなかった私は間違っているのか？
投稿主はその後家族にこの1件を話したとき「不便な思いをしても、やっぱり妊婦には席を譲るべきだった」と言われたそうだ。
私はそうは思わない。彼女も乗務員も適切に対処する代わりに、私を不当に標的にしたのだと思う
追加料金を払っている投稿主以上に、妊婦に優先権があると思われることには同意できないと投稿主は言う。
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妊娠していることがわかるとなると、おそらく妊婦は6か月以上の身重だったのだろう。
確かに妊娠中は膀胱が圧迫されるためにトイレが異常に近くなる。
それがわかっていながらなぜ、この女性が追加料金を払って事前予約をしなかったのか？もしかしたら席が埋まっていてできなかった可能性もあるが、投稿を読んだ多くの人は席を譲ることを拒否した男性を擁護した。
・妊婦の乗客は自分で好きな別の席を予約するか、飛行機に乗るべきじゃなかった。妊娠は保護される存在ではあるが、そのことに甘えて、自分は追加料金なんか払う必要はないと思っていたんじゃないのか。
それに仲介しなかった客室乗務員も悪い。ある時点で妊婦に自分の席に戻るように言うべきだったんだよ。
・すべての乗客は、自分のニーズや好みに基づいて座席を事前予約する平等な機会がある。自分の予約した席に座る権利は保証されている。
もし座席を譲った場合、妊婦や航空会社が男性が支払った追加料金分を払い戻すつもりだったのか？ 投稿主がわざわざ移動する義務なんかないよ。
・自分は妊娠しているのだから、当然譲ってもらえる権利があると思っていたのかも。でも、それができなくて口論になった。当然よ、投稿主は座席予約の追加料金を払ったんだから。
ネットユーザーからはこの投稿者を擁護する声が多数寄せられ、ほとんどは妊婦への計画性のなさを指摘する声が多く上がった。
さらには、このようなコメントもあった。
・私は妊娠中ひどいつわりで飛行機に乗っていたわ。窓際の席に座っていたけど、あいにく何度か具合が悪くなってトイレに駆け込むためにまわりの人に迷惑をかけなければならなかった。
でも私は誰かに席を代わってとお願いすることは決してなかった。だってこういうのって、相手側の好意で成立するもので、こちらがその権利を主張するべきではないと思うから。
妊婦に席を譲ってとお願いされたら、例え譲りたくなくても譲らなきゃならないムードになるし、譲らなかった場合は、周りから相手が白い目で見られることもあり、悪い立場に追い込んでしまう。
投稿主は間違っていないわ。もし、その妊婦が通路側の席が欲しかったのなら、代金を払うこともできたはず。
妊娠中は不便なことではあるけど、相手側から「どうぞ」と言われない限り、こちらから他人の何かを奪う権利はない。
もし、妊婦の女性が何らかの理由で事前に座席の予約をできなかった場合、それを乗務員に伝え、乗務員ができる限りの配慮をするということもできたはずだ。
投稿主が拒否した後の状況がどうなったかは、不明だ。
また、男性の席でなくてもトイレに近い席は他にもあったはずだ。体調に問題がなく、どの席でもかまわないという善意の人がいたなら、快く譲ってくれただろうが、今回のケースにおいて、そういった申し出はなかったようだ。
電車のように優先席が最初から定められているのなら別だが、そうでない場合は、自分の状況を話し、事前に席を確保しておいたほうがいいかもしれない。
飛行機に乗る際には、小さな子供を連れていたり、妊婦の場合には先に機内に案内されるのが通例となっているので、その権利の延長線上にあるものと思っちゃったのかな？
References:Man applauded for refusing to switch seats with pregnant woman on plane/ written by Scarlet / edited by parumo
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