これは困る人もいるのでは。

もともと首都高経由だった路線バス

京浜急行バスは2024年1月10日(水)、大井町駅大森駅~台場地区を運行する路線を廃止すると発表しました。

廃止される系統は次の通り。2月末日をもって運行終了となります。

・「井30」大井町駅青物横丁駅東京テレポート駅東京国際クルーズターミナル駅前~大井町駅
・「井30/森40」大井町駅青物横丁駅東京テレポート駅東京国際クルーズターミナル駅前~平和島駅大森駅
・「森30/井30」大森駅大森海岸駅東京テレポート駅東京国際クルーズターミナル駅前~大井町駅

これにともない途中のバス停も廃止となります。台場地区内のバス停の多くは都営バスで代替できますが、「八潮団地入口」など京急バス単独のバス停もあります。

廃止の理由は「旅客需要の変動」によるものだということです。

これら系統は、品川区の八潮地区から東京港トンネルを経由して台場地区に至るもので、京浜急行バスでは唯一、港区と江東区を走ります。東京港トンネルの一般部ができる以前は首都高湾岸線を経由して運行されていました。

1978(昭和53)年から翌年にかけて船の科学館などを会場として開催された宇宙科学博覧会の臨時バスにルーツを持つ路線で、お台場の発展を見守ってきた存在です。2002(平成14)年にはりんかい線が全通し、大井町との間に鉄道アクセスができましたが、バスは1回220円で鉄道よりも安く結んでいました。

京浜急行バス井30(画像:写真AC)。