自民党が疑惑を闇に葬ろうとしている「赤木ファイル事件」を取り扱った「再現ドラマ」が、大反響をもたらしている。

「赤木ファイル」は安倍政権時、あの森友学園に関する財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ、自殺した近畿財務局の職員・赤木俊夫さんが残したファイルのことだ。改ざんの経緯をまとめて記録していたことで、赤木さんの妻が国などを訴えた裁判で開示を求めた経緯がある。

 問題の映像は、1月9日ドキュメントバラエティー番組「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)の中で放送されたもので、

「とにかく胸を打つものでした」

 と声を震わせるのは、フリージャーナリストだ。続けて、

「映画やNetflixドラマの『新聞記者』も、このテーマを取り上げたもので、公開当時は世間の関心を呼びました。今回の『仰天ニュース』では、赤木さん本人が壊れていく様子のほか、政治家の映像も使用しながら時系列で構成されており、とても芯を食っていました。本当に胸が痛くなりましたね。もっと多くの人がこの問題に向き合ってほしい、そんな気概を感じる作りです。『見逃し配信で朝から見ている』というSNS投稿も増えています」

 作家・演出家の鴻上尚史氏も、SNSで次のように絶賛している。

「約50分のドラマが、まるでオリバー・ストーンの映画を見るような衝撃と迫力。いやあ、凄い。実写の映像が挟まるので、余計、衝撃が倍化される」

 全容解明を拒み、責任逃れに終始する自民党。けっして忘れてはいけない事件だ。

(小津うゆ)

アサ芸プラス