本格覚醒が期待される坂本(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 ポスティングによるメジャー移籍を目指していたDeNA今永昇太カブスと契約合意したことが明らかになった。

 一方、今永が抜けたチームは1月10日、新外国人選手となる左腕アンソニー・ケイと契約を結ぶことで合意したと発表した。

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 16年にドラフト1巡目(全体31位)でメッツに入団。先発、リリーフとしてメジャー通算44試合に登板した左腕は、昨季はカブス(13試合)とメッツ(3試合)の16試合に全て救援登板で0勝0敗、防御率6.14だった。

 チームでは昨年12月にも右腕ローワン・ウィックの獲得を発表しており、左腕エースを欠くことで積極的に補強に動いている。

 またDeNAといえば2023シーズン、16勝(3敗)と圧巻の成績で最多勝に輝いた東克樹を筆頭に、今オフFA残留を選択した石田健大、そしてメジャー移籍が決まった今永など球界でも左腕王国として知られていた。

 そんな中、今永が抜けることでひそかに活躍が期待されている左腕もいる。昨年14試合に登板、3勝7敗、防御率4・50に終わった浜口遥大だ。神奈川大から16年ドラフト1位入団、ルーキーイヤーに10勝をマークするなど、頭角を現した。しかし成績的には1年目の10勝がキャリアハイとなり、昨年はプロ入り以来ワーストの勝ち星に終わった。制球力が課題とされる中、今オフはプエルトリコのウインターリーグに参加し、武者修行も敢行。一回り大きく成長した姿を見せられるか。

 また活躍が待たれる左腕としては坂本裕哉もいる。19年ドラフト2位入団。プロ4年目となる昨年は13試合に登板し、先発、中継ぎともに務めたが、勝ち星なしに終わった。ここ2シーズンは勝ち星に恵まれず、苦しい時間を過ごしているが、三浦大輔監督は昨年も終盤の大事な争いで先発起用しており、期待をかけていることは間違いない。

 チームでは勝利の方程式の一角を務めてきたエドウィン・エスコバーも退団、昨年10勝をマークしたトレバー・バウアーの去就も不透明となっており、先発、中継ぎいずれのポジションにしろ、選手たちの奮起が必須の状況となっている。

 これまでチームを支えてきた左腕エースを欠く戦いとなる今季、ピッチングスタッフは意地を示せるか。投打のバランスも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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