俳優の山田涼介が、1月10日に都内で開催された映画「サイレントラブ」(1/26[金]公開)の完成披露試写会のあいさつに、浜辺美波野村周平古田新太、内田英治監督と共に登場した。

【写真】ショートボブのヘアスタイルに青の衣装が映える浜辺美波

■今の自分に必要な作品なんじゃないかな

同作品は、内田監督によるオリジナル脚本の最新作で、声を捨てた青年と光を失った音大生の密やかな情熱が交差する世界で一番静かな切ないラブストーリー。

声を捨て、毎日をただ生きているだけの蒼(山田)は、ある日、不慮の事故で視力を失い絶望の中でもがく音大生・美夏(浜辺)と出会う。何があってもピアニストになるという夢を諦めない美夏に心を奪われた蒼は、彼女を全てから守ろうとする。だが、美夏に思いを伝える方法は、そっと触れる人差し指とガムランボールの音色だけだった。

舞台あいさつに登壇した山田は、声を出さない役を演じたことについて「準備という準備はあまりしないでフラットなまま現場に行って、『現場で感じたものだったり、触れたものをその場で表現しよう』という思いで、本当に何も構えずに初日現場に行ったのですが、初日に自分の中にふと落とし込めた瞬間があって、そこからは何か沢田蒼として生きることができました」と回顧。

また、初となるラブストーリー映画の主演を引き受けた理由について「脚本が魅力的だったということもありますし、自分にとって多分今後挑戦する機会がないんじゃないかなっていう思いがあって。声を発さない役だったり、浜辺さんとラブストーリーをやるという関係値みたいなものも今しかできないだろうし、『今の自分に必要な作品なんじゃないかな』っていう特別な思いが湧き上がってオファーを受けさせていただきました」と明かした。

■たくさん宣伝をするのが今の目標

ほか、登壇者たちが2024年の抱負を語る一幕も。山田は「やりたいようにやりたいことをやって生きていく人間なのであまり先のことを決めるのは得意じゃないんですけど…(悩)。今、目の前にあるのは『サイレントラブ』という映画なので、まずはこの『サイレントラブ』という映画がたくさんの方に届いてくれればいいなという思い一本なので、たくさんの方に届けられるようにたくさん宣伝をするのが今の目標です!」と笑顔でコメントした。

◆取材・文=原田健

舞台あいさつに登壇した山田涼介/撮影:原田健