アヤックスがアル・イテファク所属のイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンに関心を寄せているようだ。9日、『スカイスポーツ』や『ガーディアン』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 現在33歳のヘンダーソンはサンダーランドの下部組織出身で2008年夏にトップチームへ昇格し、約3年後にリヴァプール加入を果たした。程なくして中盤の主力に定着すると、“レジェンドスティーヴン・ジェラード氏の退団に伴い2015-16シーズンよりキャプテンに就任。同クラブでは公式戦通算492試合に出場し数々のタイトル獲得に貢献したが、昨年夏にジェラード監督率いるアル・イテファクへの完全移籍を決断した。

 新天地では「10番」を背負い、ここまで公式戦19試合出場5アシストという成績を残しているヘンダーソン。しかし、チームは昨年11月以降リーグ戦での勝利がなく、現在は首位アル・ヒラルと「28」ポイント差の8位に低迷。成績不振に伴いジェラード監督への圧力が強まっていることや、サウジアラビアの高温多湿な気候への適応に苦戦していることもあり、同選手は半年足らずでのアル・イテファク退団とヨーロッパ復帰を希望しているとも報じられている。

 今回の報道によると、プレミアリーグブンデスリーガの複数クラブに加え、オランダ屈指の名門アヤックスがヘンダーソンの獲得に興味を示しているようだ。同クラブはシーズン後半戦の戦いに向けて中盤の戦力拡充を望んでいるとのこと。大舞台での経験豊富な33歳のイングランド代表戦士も獲得候補としてリストアップされているという。しかし、わずか半年前に契約を締結したばかりのアル・イテファクが簡単に売却に応じる可能性は低く、給与も高額であることから、現時点で獲得へのハードルは高いようだ。

 今シーズン序盤戦は歴史的大不振に陥り、一時は2部降格圏内に低迷しながらも、現在は5位まで浮上しているアヤックス。今冬にヘンダーソンを新戦力として迎え入れることになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

昨年夏にサウジアラビアへ移籍したヘンダーソン [写真]=Getty Images