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高性能の電動SUV 生産の見通しは?

米国の新興企業マレン・オートモーティブ(Mullen Automotive)は1月10日、最高出力1000psの新型EV「ファイブRS」を公開した。テスラ・モデルXに相当する電動SUVで、高い性能を誇示している。

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昨年発表されたファイブの派生モデルであり、ツインモーターの四輪駆動パワートレインを搭載し、最高速度320km/h以上、0-100km/h加速2秒未満を謳う。800Vの充電システムを採用し、21分で0~80%の充電が可能だという。

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CES 2024で披露されたマレン・ファイブRS    AUTOCAR

ブレーキとしては、カーボンセラミックディスクと6ピストンおよび4ピストンのブレンボ製キャリパーを採用する。また、最大限のパワーを開放する「ウルトラ・パフォーマンス・レーストラック」と呼ばれる走行モードや、顔認証機能付きAI搭載音声アシスタントが装備されるという。

ミシシッピ州ロビンソンビルにある同社の新工場で生産される見込みだが、生産開始時期は定かではない。10日開幕のCES 2024で展示された車両は、明らかにショーのために作られたプロトタイプだった。

しかし、アルカンターラ仕上げのスポーツシート、カーボン調トリム、オレンジ色のアンビエントライトなど、インテリアは仕上がっている。

マレン・オートモーティブは、2014年にデビッド・ミシェリー氏によってカリフォルニア州で設立された。

ミシュリー氏は「マレンの設立当初から、超高性能EVを市場に投入することがわたしの使命でした。ファイブRSは地球上で最も速いクルマを目指しており、名高い自動車メーカーと競争することになるでしょう」と述べている。

同氏はまた、昨年の春にサーキットでテスト走行を披露すると約束したが、まだ公の場で走る姿は確認されていない。

マレンは電動商用車を専門とするボーリンジャー・モーターズの株式を保有しており、2019年にピックアップトラックSUVを公開したが、その後は本格的なHGV(大型貨物車)に焦点を移している。

マレンは2021年に中国の前途汽車(Qiantu Motor)のK50をベースにしたスポーツカードラゴンフライK50」を発売する予定だったが、まだ1台も生産されていない。


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