スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めるミュージカル映画『カラーパープル』より、グラミー賞受賞歌手ファンテイジア・バリーノの歌声に乗せて、主人公セリーと自由で型破りな女性たちとの絆が描かれる本予告が解禁された。

【動画】『カラーパープル』がミュージカルとしてスクリーンによみがえる! 本予告到着

 本作のオリジナルは、スティーヴン・スピルバーグが初めてシリアスな作品に挑戦した映画『カラーパープル』(1985)。アカデミー賞(R)10部門にノミネートされながらも無冠となり世界を驚かせた。しかし観客には愛され、口コミで6週目にして全米1位、5ヵ月以上のロングランとなった“伝説”の作品である(BOXOFFICE Mojo調べ)。記録よりも記憶に残る名作『カラーパープル』が38年の時を経て、ミュージカル映画としてスクリーンによみがえる。

 プロデューサーはスピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞(R)助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞(R)作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが務め、新鋭ブリッツ・バザウーレ監督が、希望と自己肯定感を求める女性たちの姿をエモーショナルにとらえ、圧巻の歌声が観る者の心を奮い立たせる力強いミュージカルとなっている。

 昨年12月25日に全米公開された際は、北米で約1800万ドル(※Box office mojo調べ)の興収を記録。クリスマスに公開された作品としては、2009年のロバートダウニー・Jr主演映画『シャーロック・ホームズ』の2400万ドルに次ぐ歴代2位という好調なスタートを切った。シネマスコア(CinemaScore)では「A」の評価を、またRotten Tomatoesでも95%という非常に高い観客スコアを獲得。作品の完成度の高さが多くの観客、批評家たちに認められており、今後の成績にも期待が寄せられている。

 父親と夫に支配され、最愛の妹と生き別れた主人公セリーが、自由で型破りな女性たちと出会い、輝ける場所を見つけようとする様を描く本作。立ちふさがる運命に、不屈の魂とユーモアで何度でも立ち上がる姿と魂に届く歌声が、困難な時代を生き抜く力をくれる希望の物語だ。

 セリー役は、ブロードウェイ版でも同役を演じたファンテイジア・バリーノ。父や夫に虐げられながらも、しがらみを断ち切り自ら未来を切り開く姿を見事な演技と歌声で体現し、第81回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカルコメディ部門)にノミネートされた。

 セリーの心の拠り所となる妹ネティの若き姿を演じたのは、『リトル・マーメイド』で話題を呼んだハリー・ベイリー。歌手としても活躍するベイリーは、ネティのために自ら書き下ろしたナンバーも披露している。自らを軽視する男性にも怯むことなく立ち向かう強い女ソフィアを演じたのは、ブロードウェイ版でトニー賞にノミネートされたダニエル・ブルックス。本作でもファンテイジアに続き、第81回ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされた。

 このたび解禁となった本予告では、グラミー賞受賞歌手のファンテイジア・バリーノが力強く歌い上げる「I’m Here」のナンバーに乗せて、セリーと、その周囲にいる自由で型破りな女性たちとの絆が描かれている。自身の人生に自信を持てず、控えめで従順だったセリーは、たった一人の理解者でもあった妹のネティと引き裂かれ、絶望に暮れる毎日を過ごす。

 そんな中、周囲の女性たちから勇気づけられ、今いる場所から出て自分の人生を生きることを決意。「きっと見つけてみせる。私が輝く場所を」と力強く笑顔で前を向くセリーの姿に魂を揺さぶられ、己の運命に抗い、自らの未来を切り開いていく主人公たちの希望にあふれた物語を予感させる予告となっている。

 映画『カラーパープル』は、2月9日より全国公開。

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