「2022年には上沼恵美子に代わって山田邦子が、2023年は立川志らくに代わって海原ともこが『M-1グランプリ』審査員席に座り、山田とともに初の女性審査員2人体制となりました。ただ、松本人志の穴を埋めるのは容易ではないでしょう。なにせ島田紳助とともに第1回大会の審査員を務め、出演回数は歴代最多の16回を誇りますから」

 お笑いライターがこう話すのも無理はない。ダウンタウンの松本人志1月8日に、当面の芸能活動休止を発表したからだ。

 昨年末の「週刊文春電子版」によれば、2015年に都内ホテルのスイートルームで飲み会が行われ、複数の女性が松本から性行為を強要された、と告発したというのである。

 当の松本は自身のX(旧Twitter)で「事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす」と投稿し、裁判による全面対決の姿勢を見せているが、レギュラー番組を多数抱える超大物芸人だけに、各局に与える影響は大きいだろう。それはM-1グランプリとて同じ、というのが冒頭のコメントだった。

 では2011年に芸能界を引退した島田紳助の後釜探しで、M-1は苦労しなかったのか。お笑いライターが言う。

M-1は2010年の第10回大会を節目に、一度終了しました。2015年に復活した際には、中川家の礼二、チュートリアル徳井義実NON STYLEの石田明、サンドウィッチマン・富澤たけしなど、過去の優勝者9人(アンタッチャブル以外)が審査員として出場しました。再びその形式を取り入れるのもアリだと思います。なにせ松本は単なる審査員のひとりではなく、象徴みたいな存在であり、代役を任される側も荷が重い。昨年の決勝大会でも『令和ロマン』と『ヤーレンズ』の審査員の評価が3対3に割れる中、松本のひと推しで『令和ロマン』が優勝しましたが、異論は生じませんでした」

 そういえばオリエンタルラジオの中田敦彦は昨年5月、自身のYouTubeチャンネル〈中田敦彦のYouTube大学-NAKATA UNIVERSITY〉で松本への提言を行ない、物議を醸したが、上沼恵美子から「審査員いっぺんやってみたらええんや」と言われている。これを受けて、同年6月には「ラッキーなんですよ。本当にやらせてくれるかも~、ワンチャンあるかも~なんですよね」と前向きな発言をしているが…。

 早くも年末のM-1審査員が気になって仕方がないのだ。

(所ひで/ユーチューブライター)

アサ芸プラス