カブス移籍が決まった今永。長らく話題を集めてきた彼の去就決定により、日本人選手の対決に熱視線が注がれている。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 現地時間1月9日、今オフにDeNAからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた今永昇太が、カブスと契約合意に達したとメジャーリーグ公式サイトなど複数の米メディアが報じた。身体検査に問題なければ正式にサインし、発表される運びになった。

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 22年シーズンから鈴木誠也プレーしているカブス。日本人メジャーリーガータッグは、ドジャース大谷翔平山本由伸パドレスダルビッシュ有松井裕樹に続いて、今オフ3組目であり、またもナ・リーグ球団となった。

 自然とファンの目は今季の日本人メジャーリーガー対決へと向くもの。とりわけ今季はナ・リーグで同じ西地区に属するドジャースパドレスが、3月20、21日に韓国・ソウルで開幕シリーズを迎える。いきなり山本とダルビッシュ開幕投手として投げ合い、大谷が打席に立ち、松井が最終回を締めるかもしれないのだ。

 開幕後も注目のカードが目白押しだ。カブスは4月5~7日に本拠地でドジャースと3連戦。さらに翌8日からはパドレス3連戦が続く。同26日からは東海岸遠征が始まり、吉田正尚レッドソックスと敵地ボストンで3連戦。さらに翌29日から5月2日までは敵地ニューヨークで、千賀滉大メッツとの4連戦が組まれている。

 5月6~8日は本拠地に戻り、再びパドレス3連戦。同24~26日には敵地セントルイスで、ラーズ・ヌートバー擁する同地区のライバル・カージナルスとの3連戦が待つ。6月も14~16日にカージナルス3連戦。21~23日にはメッツ3連戦となっている。カージナルスとは同地区のため対戦が多く、7月12~14日に3連戦、8月1~4日には4連戦を予定している。

 8月は16~18日に菊池雄星ブルージェイズと3連戦、20~22日には前田健太タイガースと3連戦を戦う。9月には今度は敵地ロサンゼルスで、ドジャースとの3連戦。今永、鈴木を擁するカブスだけでも、毎月のようにファン垂涎の日本人対決が見られることになる。

 かつて2009年には、マリナーズイチロー城島健司レッドソックス松坂大輔岡島秀樹斎藤隆田澤純一ヤンキース松井秀喜井川慶ドジャース黒田博樹カブス福留孝介田口壮インディアンス小林雅英大家友和オリオールズ上原浩治ロイヤルズ薮田安彦メッツ高橋建ブレーブス川上憲伸レイズ岩村明憲アストロズ松井稼頭央が在籍。最多となる19人の日本人メジャーリーガープレーした。

 今季は未所属の藤浪晋太郎上沢直之を除けば、今永の時点で10人目だ。ただ、15年前は主力としてプレーできない選手も何人かいた。またメンバーを見て分かる通り、ヤンキースレッドソックスレイズマリナーズア・リーグ中心に主力選手たちが揃っており、日本人対決の場もア・リーグメッカだった。

 現在は10人全員がチームに欠かせない主力として、大きな期待を寄せられている。そして、その多くがナ・リーグに在籍。24年の日本人対決は、15年前と一転してナ・リーグが熱狂を生む舞台となる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

今永昇太のカブス移籍決定でナ・リーグが日本ファン垂涎の場に? 19人がしのぎを削った“15年前”を越える熱狂は生まれるか