サーマルダイオード赤外線センサー「MelDIR」

 三菱電機株式会社は、IoTデバイスのスタートアップFutuRocket株式会社(フューチャーロケット株式会社、以下FutuRocket)と共同で、当社製赤外線センサー「MelDIR(メルダー)(※1)」を活用した「害獣・害虫検知デバイス開発」に関する実証実験を1月11日に開始します。本実証実験は、2023年7月28日大阪市で当社が開催したリバースピッチ(※2)をきっかけとして実施に至ったものです。

 大阪市をはじめとする関西エリアは、内閣府の「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略(※3)」における「グローバル拠点都市」に選定され、産官学連携による共創環境の整備が推進されています。当社はサステナブルな社会の実現に向け、保有技術や製品・サービス、知的財産を通じたグループ内外における知見の融合、顧客との共創により、新たな価値やビジネスを創出するオープンなイノベーションを推進しており、関西エリアでも新規事業創出に注力しています。

 当社製赤外線センサー「MelDIR」は、動きの速い熱源の形状も高精度に把握でき、幅広い分野での活用が期待できます。開催したリバースピッチにおいて、FutuRocketからは、飲食店や食品工場などにおける食の安全・衛生面の向上を目的とした、ネズミやゴキブリなどの害獣・害虫を検知するデバイス開発の提案を受けました。当社が目指す「安心・安全・快適な社会の実現」への貢献度の高さや提案のユニークさなどの観点から同社を採択し、共同実証実験を開始することを決定しました。

 今後も当社は、オープンなイノベーションを加速し、社会課題解決に向けた新たな価値の創出を推進していきます。

■「MelDIR」を活用した害獣・害虫検知デバイス開発に関する共同実証実験の概要

■今後の予定・将来展望

 FutuRocketで本デバイスを活用したシステムの事業化を目指し、「MelDIR」の害獣・害虫検知における有効性の検証を進めるとともに、今回の実証実験で得られた結果をもとに、「MelDIR」の多種多様な用途での適用拡大を推進していきます。

 今後も当社は、保有する技術や製品・サービス、知的財産を活用した各種共創イベントを実施し、産官学連携を含むオープンなイノベーションをさらに加速していきます。また、社会課題や顧客課題を起点とした新規事業創出を推進し、事業を通じてサステナブルな社会の実現に貢献します。

■リバースピッチの概要


写真 左から リバースピッチを主導した三菱電機 関西支社 事業推進部 営業企画課 谷本 純也、共同実証実験を実施するFutuRocket株式会社 CEO 美谷 広海、三菱電機 高周波光デバイス製作所 赤外線センサデバイスプロジェクトグループマネージャー 太田 彰

■FutuRocket株式会社の概要

■商標関連

※1 製品情報 https://www.MitsubishiElectric.co.jp/semiconductors/infraredsensor/index.html

※2 企業が自社の課題やニーズをスタートアップに説明し、スタートアップからその解決に資する提案を受けることで新たなアイデアを得たり、協業したりする手法

※3 内閣府 https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/ecosystem/index.html

※4 西日本電信電話株式会社が運営する大阪・京橋エリアにあるオープンイノベーション施設 https://www.quintbridge.jp/

<お客様からのお問い合わせ先>

三菱電機株式会社 営業本部 関西支社 事業推進部

530-8206 大阪府大阪市北区大深町4番20号

グランフロント大阪タワーA18F

TEL 06-6486-4031 FAX 06-6486-4042

配信元企業:三菱電機株式会社

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