アサヒ飲料は5月1日出荷分から、大型PETボトルや瓶、パウチ製品を価格改定する。改定率は約5%から最大36.1%。1月11日に発表した。

対象は、「三ツ矢」「カルピスウォーター」「バヤリース」などの1.5Lペットボトル製品や、「十六茶」「颯」「おいしい天然水」など2Lペットボトル製品、「ウィルキンソン タンサン」リターナブル瓶190mlなど。

価格改定率は、業務用を中心に展開する瓶容器と果汁飲料が高くなっている。大型1.5Lペットボトルは「三ツ矢サイダー」で370円(税抜)から390円の5.4%、「カルピスウォーター」が380円から400円の5.3%など。大型2Lペットボトルは、「十六茶」「颯」「食事の脂にこの1杯」などのお茶が380円から400円の5.3%(「業務用烏龍茶」除く)、「おいしい水」シリーズ、「富士山バナジウム天然水」は270円から300円の11.1%。

バヤリースオレンジ」と「バヤリースアップル」の1.5Lペットボトルは、380円から475円の25.0%に、「Welch’s グレープ100」「同 マスカット100」「同 ピンクグレープフルーツ100」800gペットボトルは415円から470円の13.3%となる。また、「同 オレンジ100」800gペットボトルは、415円から565円の36.1%アップする。

瓶容器の改定率は、「三ツ矢サイダー」リターナブル瓶200mlや「ウィルキンソン ジンジャーエール」リターナブル瓶190mlが78円から106円の35.9%。パウチは「カルピスウォーターパウチ300」が130円から140円の7.7%となる。

今回の価格改定の背景には、各種原材料価格や容器包装資材、エネルギー価格に加えて、物流費などのコスト上昇が継続していることがあるという。厳しい環境の中、高品質で安心・安全な商品を安定的に提供するため、同社は、事業活動全体でコスト削減や生産性の向上に努めてきたが、企業努力だけで吸収することが困難な状況のため、今回やむを得ず一部商品を対象に価格改定を実施することにしたとしている。

アサヒ飲料は、「“社会の新たな価値を創造し、我々の『つなげる力』で発展させ、いちばん信頼される企業となる”というビジョンの実現に向けて、引き続き企業努力による効率化を進めるとともに、新たな価値を創造する高品質な商品・サービスの提供を行っていきます」などとしている。

アサヒ飲料 価格改定主要商品「カルピスウォーターPET1.5L」「三ツ矢サイダーPET1.5L」
アサヒ飲料 価格改定主要商品「カルピスウォーターPET1.5L」「三ツ矢サイダーPET1.5L」