スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
1月7日(日)の放送では、リスナーの皆さまからお寄せいただいた、さまざまな相談メッセージを紹介。江原がアドバイスをお届けしました。
(※ 放送した番組は2023年12月に収録した内容です)

江原啓之



<リスナーからの相談>
墓じまいについての質問です。主人の実家の墓じまいをして、永代供養墓に移すことを考えています。維持費を含め、何をするにも多額の費用がかかるため、子どもたちに負担がかかるのではと、お墓を残すのを躊躇しております。子どもはまだ小学生ですが、私たちもいつ身体を壊すかわからないので、早めに墓じまいを考えています。

先日、墓じまいの相談でお墓参りした際、墓前で花を切ろうとしたらハサミが壊れてしまいました。祖父母が、やはりお墓をなくすのを怒っているのかなあと、ちょっと気にかかりました。墓じまいという選択をするのは、あまりよくないことでしょうか?

<江原からの回答>
江原:これから先、核家族がどんどん広がっていくと、お墓だらけになってしまいますよね。だから、私の理想としては、みんな一緒に(同じお墓に)入ること。そのほうがコミュニティのようで良いじゃないですか。

それと「花を切ろうとしたらハサミが壊れてしまいました」っていうのは、たまたま壊れたんだと思います。自分がそういうことを気にしていると、何でもそこに結び付けてしまうものです。だから、祖父母が怒っているのではなくて、自分の心のなかの「怒っているかも……」という思いが映し出されているのです。自分がスッキリとしていれば良いわけですよ。

ところで協子さんは、エンディングノートとか書きます?

奥迫:用意はしました。

江原:私はけっこう、定期的に書いているんですよ。情報を更新しないといけませんから。エンディングノートほど難しくなくても良いんですよ。私はとにかく実務的なものを書いています。たまたまですけれど、去年の新嘗祭(にいなめさい:その年の収穫に感謝して新穀を神様にお供えし、来年の豊穣を願う行事)のときに書き換えて更新しました。「何月何日更新」って書いておかないと、どこが最後かわかりませんからね。

奥迫:そうですよね。それはどんな節目で更新されたんですか?

江原:例えば、次男が結婚をしたので、家族の人数が増えたりいろいろありますよね。他にも、かわいい犬がいたりしますし、そうするとやっぱり内容が変わるでしょ? そうしたことを更新します。

シンプルなところでは、例えば「私に万が一のことが起きたときには、延命処置は一切しないでください」とか「自然に逝かせてください」とか。「もし自分の犬を残して逝った場合には、犬は誰々が面倒をみてください」とか、そういったことも全部書くんです。そのときに、「お葬式はこのようにしてほしい」といったことまで書きます。そうすると、後の人が面倒にならないから。

そのうちの1つに、墓じまいのことも書きました。だって人間なんて、いつどうなるかわからないでしょ? だから「墓じまいという選択があまり良くないことでしょうか?」っていうことよりも、“人生じまい”が大事なんですよ。

既成のエンディングノートを使わなくたって、思いつくことを(1冊のノートなどに書き記しておく)だけでも良いんです「一切好きにしてくれ」とか「延命はやめてくれ」とか、もう本当にいくつかだけでも良い。あとは何でも好きなようにどうぞご自由に、焼くなり撒くなり何でもやってくれと。そしてまた1年1年が過ぎていったならば、生き続けていることへの感謝をしながらまた書き直す。家族構成など変わりますしね。だからぜひ、そのようにしてみてください。

江原啓之、奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「すべては“心”です」


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1月7日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 1月15日(月)AM 4:59
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
「墓じまい」という選択は、あまり良くないことでしょうか? 相談者の悩みに江原啓之が回答