スーペルコパ・デ・エスパーニャスペインスーパーカップ)準決勝が11日に行われ、バルセロナとオサスナが対戦した。

 昨シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)の優勝および準優勝チームと、その2チームを除いたラ・リーガ上位2チームによって争われるスーペルコパ。ラ・リーガ王者のバルセロナとコパ・デル・レイ準優勝のオサスナによる一戦が、サウジアラビアで開催された。

 試合序盤は、バルセロナがボールを握りながらゲームを支配。5分に右サイドを突破したハフィーニャがコーナーキックを獲得すると、キッカーを務めたイルカイ・ギュンドアンが、柔らかいボールを蹴り入れる。クロスはDFにクリアされるが、こぼれ球をアンドレアス・クリステンセンがボレーシュートで合わせる。しかし、オサスナのGKセルヒオ・エレーラに防がれ、得点には至らない。

 30分にも、再び右サイドで得たコーナーキックから、頭ひとつ高く抜けたロベルト・レヴァンドフスキがヘディングで合わせたものの、ボールは枠の左に外れてしまう。

 一方のオサスナも、39分に自陣深くでボールを奪うと、細かいパスを繋ぎながら中盤に前進する。右サイドの裏に抜け出したヘスス・アレソへとボールが渡ると、ボックス内でグランダーのパスを受けたアンテ・ブディミルが、華麗なファーストタッチでボールをマーカーの股下に通しながら突破。左足でシュートを放つが、タイミング良く飛び出してきたバルセロナのGKイニャキ・ペーニャによってブロックされた。

 直後の41分には、バルセロナアクシデントが発生、右サイドで効果的な働きを見せていたハフィーニャがハムストリングを痛めてピッチ座り込みラミン・ヤマルとの交代を余儀なくされてしまう。

 すると、スコアレスで迎えた59分にスコアが動く。中盤で激しいプレスをかけたクリステンセンがボールを奪取し、すぐさまギュンドアンに繋ぐと、左足に持ち替えてレヴァンドフスキに鋭い縦パスを差し込む。トラップで相手選手の背後に抜けたレヴァンドフスキが、倒れ込みながら右足を振り抜くと、シュートはゴールへと吸い込まれ、バルセロナが先制に成功した。

 勢いに乗るバルセロナは68分、中盤の左サイドでパスを受けたジョアンフェリックスがフレンキー・デ・ヨングとのワンツーで同サイドを突破。ペナルティエリア内へと持ち運び、カットインから右足で強烈なシュートを放つ。しかし、ボールは枠を捉えたものの、GKセルヒオ・エレーラに左手一本で弾き出されてしまった。

 さらに後半アディショナルタイム、自陣でボールを奪ったバルセロナが、左サイドのJ・フェリックスに展開。味方とパス交換からライン際をドリブルで持ち運ぶと、DFとの1vs1を股抜きで突破する。バイタルエリアに侵入し、ヤマルへと横パスを供給。ボールを受けたヤマルは、そのまま相手のタイミングをワンテンポずらして左足を振り抜き、ネットを揺らして追加点を挙げた。結局、試合はそのまま2-0で終了。勝利したバルセロナは、14日に開催される決勝でレアル・マドリードと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 2-0 オサスナ

【得点者】
1-0 59分 ロベルト・レヴァンドフスキバルセロナ
2-0 90+3分 ラミン・ヤマルバルセロナ

決勝点を挙げたレヴァンドフスキ [写真]=Getty Images