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 先日、飛行中に機体の一部が吹き飛んだアラスカ航空の旅客機ボーイング737Max9型機だが、その時に落下したきiPhoneが、5000m上空からの落下にも耐え、ほぼ無傷で発見されたそうだ。

 発見者が、思わぬ落とし物をアメリカ当局に通報したところ、なんとほかにもスカイダイビングに耐えたiPhoneが見つかっていることが判明。

 ボーイングとアップルはどちらもそれぞれの業界の代表的な企業だが、新年早々のトラブルは両者の明暗を分ける結果になったようだ。

【画像】 飛行中に非常用のドアが吹き飛んだアラスカ航空機

 新年早々、日本でも酷い災害や事故が起きてしまったが、海外でもあわや大惨事につながりかねないトラブルが起きている。

 1月5日16時52分(現地時間)、アラスカ航空1282便がオレゴン州ポートランド国際空港から離陸して数分後、突然非常用のドアが吹き飛び、気体に大きな穴が空いてしまったのだ。

 機内の空気は外へ吸い出され、誰もがパニックにおちいった。その時の高度はおよそ1万6000フィート(約5000m)。人間が外へ放り出されれば、絶対に助からない高さだ。

 だが幸いにも、乗客全員がシートベルトをしており、高度的にも人が外に吸い出されるギリギリのレベルだったことから、幸いなことに死者は出なかった。

 BBCによると、ドアが吹き飛んだ原因は、製造上のものか、設計上のものか今のところ不明だ。だが機体は過去に死亡事故を起こしたことがあるボーイング737型。同社の飛行機の安全性には、またも疑惑の目が向けられる事態となった。

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約5000mの落下に耐えたiPhone

 その一方で、安全性への信頼性が高まったのがApple(アップル)社だ。なんとアラスカ航空1282便から落下したらしきiPhoneが、ほぼ無傷で発見されたのだ。

 発見者は自称ゲームデザイナーのショナサン・ベイツさん。

 彼のX(旧Twitter)の投稿によると、道路を歩いていた時、道端の草むらに落ちているiPhoneに気づいたのだという。

 最初は誰かが車から捨てたと思ったが、ロックされていなかったのでホーム画面を開いてみると、機内モードになっており、旅行確認書や荷物受け取り情報(バッゲジクレーム)などを確認できたそう。

 その後ベイツさんは国家運輸安全委員会NTSB)に、空からの落とし物について通報。立ち会った職員から、じつはほかにも落下して無事だったiPhoneが見つかっていると聞いたそうだ。

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iPhoneのおかげなのか?防御ケースのおかげなのかは不明

 ボーイングにとっては不名誉な事故だが、アップルにとってはいい宣伝になったことだろう。

 発見されたiPhoneの正確な機種までは不明だ。

 だがちょっとテーブルから落として画面がバキバキになった経験のあるユーザーにとっては、驚きの出来事ではないだろうか?

 どうやら落下に耐えたiPhoneは、スマホケースに収められていたらしく、このケースの防御力が圧倒的だったとの憶測もある。

 いずれにせよ、ネット界隈ではこれが本当のAirDrop(エアドロップ)と、オチがつけられている。

References:iPhone survives 16,000-foot drop after Alaska Airlines mid-air blowout / Man finds iPhone ‘perfectly intact’ that likely fell 16,000 feet from Alaska Airlines flight / written by hiroching / edited by / parumo

 
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アラスカ航空機から5000mの落下に耐えたiPhoneが発見される