日本に関する情報も!?

FBIとNCISの捜査で発覚

アメリカ司法省は2024年1月8日、海軍のウェンヘン・ザオ兵曹が、賄賂の支払いと引き換えに機密情報を中華人民共和国に送信した件に関し、懲役27か月の判決と5500ドル(約80万円)の罰金の支払いを命じたと発表しました。

カリフォルニア州ポート・ヒューニーメにあるベンチュラ郡海軍基地で勤務していたザオ兵曹は、2021年8月から2023年5月までの間、アメリカ海軍の作戦上の安全保障、軍事訓練や演習、重要インフラに関する機密の非公開情報を密かに収集。それを中国の諜報員に送信し、複数回に分けて少なくとも計1万4866ドル(210万円)の賄賂を受け取ったとみられています。

その機密情報のなかには、太平洋での海上演習の計画のほか、沖縄のアメリカ軍基地にある、地上及び航空任務に関わるレーダーシステムの電気図面と設計図も含まれています。

ザオ兵曹は情報を送信する際に、高度な暗号化通信を使用していましたが、FBIロサンゼルス支局の防諜・サイバー部門とNCIS(海軍犯罪捜査局)の捜査により犯行が発覚し、2023年10月に中国情報将校に軍事機密を渡したことを認めていました。

在日米軍基地のイメージ。画像は嘉手納飛行場(画像:アメリカ空軍)。