セレーナ・ゴメスが、歌手で女優のリンダ・ロンシュタットの伝記映画で主演することになったと、リンダのマネージャーであるジョン・ボイランが設立した音楽出版社グレート・イースタン・ミュージックのウェブサイトが伝えている。

 同サイトの“プロジェクト”ページに掲載された声明には、「長い間噂になっていたリンダ・ロンシュタットの伝記映画が始動しました。セレーナ・ゴメスリンダを演じることになっています。二人は最近、リンダの自宅で数時間を過ごし、このプロジェクトについて話し合い、お互いを知り合う機会を設けました」と記載されている。

 グレート・イースタン・ミュージックによると、近日公開予定のこの映画は、【アカデミー賞】を受賞した故ジョニー・キャッシュの伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』や【グラミー賞】を受賞したリンダのドキュメンタリー映画『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』も手がけたジェームズ・キーチがボイランと共にプロデュースする予定だという。映画のタイトルは明らかにされていない。

 リンダもインスタグラムでこのニュースを確認したようで、自身の役をセレーナが演じるという米バラエティとローリング・ストーンの報道のスクリーンショットをストーリーズでシェアした。また、認証済みFacebookページでは、それらの報道のひとつをシェアし、「すべてはシンプルな夢から始まった」とキャプションを添えた。

 現地時間2024年1月9日にセレーナが、リンダの著書『Simple Dreams: A Musical Memoir』の写真を自身のインスタグラム・ストーリーズに投稿したことから、セレーナの役に関するファンの憶測が始まった。その1時間後に彼女は、同じくインスタで、現在のボーイフレンドであるベニー・ブランコの画像の上に書かれたメッセージとともに、“本当に大切なこと”に集中するためにSNSから少し離れるつもりだと発表した。

 セレーナがこの役にぴったりなのは誰の目にも明らかだろう。リンダに似ていると言われてきたことを彼女自身も述べている。2015年に『On Air With Ryan Seacrest』に出演した際、彼女は、「いつも彼女に似ていると言われることが多かったです。それで彼女の音楽を聴くようになったんです」と語っていた。

 リンダ・ロンシュタットは2011年、パーキンソン病と診断されたことを理由に引退を発表したが、後にパーキンソン病に似た進行性核上麻痺という脳疾患を患っていることを明かした。彼女は2014年に【ロックの殿堂】入りを果たし、2016年にはレコード・アカデミーから<生涯功労賞>を受賞した。数十年にわたるキャリアの中で、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”のTOP10ヒットを10曲獲得し、「You're No Good」は1975年2月に首位を獲得した。その他のTOP5ヒットには、「Don't Know Much」(feat. アーロン・ネヴィル、2位)、「Somewhere Out There」(with 故ジェームス・イングラム、2位)、「When Will I Be Loved」(2位)、「Blue Bayou」(3位)、「It's So Easy」(5位)、「Heat Wave/Love Is a Rose」(5位)などがある。

セレーナ・ゴメス、リンダ・ロンシュタットの伝記映画に主演