NMB48の山本望叶、川上千尋上西怜、泉綾乃、安部若菜が1月12日、都内で行われた「ドラマ『アイドル失格』初回放送前夜!完成披露試写会」の舞台あいさつに小林亮太と共に登壇した。

【写真】主人公・小野寺実々花役の山本望叶と実々花に恋をするケイタ役の小林亮太

■安部若菜「“先生”って呼ばれるのに慣れてないので…」

13日(土)からBS松竹東急で放送がスタートするドラマ「アイドル失格」は、NMB48のメンバーとして活躍中の安部のデビュー小説「アイドル失格」を実写化したもの。不動のセンターとしてキラキラ輝くアイドルと、そのアイドルに恋愛感情を抱く”ガチ恋”のオタク・ケイタとの禁断の恋と成長が描かれている。

主人公でアイドルグループ“テトラ”のセンター・小野寺実々花を山本が、実々花に恋をするケイタを小林が演じる。テトラは4人組グループで、一ノ瀬萌役を川上が、空野あかり役を上西が、川嶋サヤ役を泉が務めている。

第1話が上映された後、ステージにテトラの4人が登場し、主題歌「青春テトラポット」と挿入歌「おとめのアイス」を披露。うれしいサプライズに会場も大盛り上がりに。

そして、安部ら6人が登壇して舞台あいさつがスタートした。安部に向けて「先生!」という掛け声が飛び交うと、安部は「あんまり“先生”って呼ばれるのに慣れてないので、気恥ずかしい気持ちがあるんですけど、こうやって自分が書いた小説『アイドル失格』を皆さんと一緒にドラマの放送を迎えることができて、すごくうれしいです」と、照れながらも笑顔を見せた。

■山本望叶「過呼吸になるシーンは大変でした」

アイドルグループのセンターで主人公という大役に抜てきされた山本は、「ほとんど演技の経験がなかったので、主演って聞いた時は本当にビックリしましたし、正直プレッシャーもありました。でも、すごく楽しく演じさせていただけて、自分の人生の大きな出来事になりました」と、プレッシャーを乗り越え、大きな自信につながったと明かした。

第1話での印象的なシーンを聞かれると「全部(笑)」と答えつつも、「トイレの中で過呼吸になるシーンは大変でした。普段、あそこまで過呼吸になることはないので、リアルな感じで息遣いが荒くなっていくのを表現するのが難しかったです」と、苦労したシーンを挙げる。

川上は「アイドルをしていたら絶対に内に秘めている思いとか、人に言えない悔しい気持ちが芽生えてくるんですけど、萌はそれを人に言っちゃうタイプなんです。グループの中でも率先して爆弾を落としていって(笑)」と自身が演じる“萌”のキャラクターを分析。

「内に秘めている気持ちを外に出す時、どういう表情をすればいいのかを監督たちと話し合いをして決めたんですけど、そのおかげで演じやすくなりました。アイドルをされている皆さんが見ても共感できたらいいなという気持ちで演じました」と、演じる上で注意したポイントを明かした。

■この4人のテトラが“世界一のアイドル”

上西は「(名前の)あかりにかけて、とにかく明るく元気に演じました(笑)」と元気に答えて場を和ませる。ムードメーカー的な役ということで「ドラマの中で暗い部分がありますけど、テトラが出てるシーンでは皆さんに笑っていただけたらいいなという思いで頑張りました」と演じる上で気を付けたことを話す。

「撮影の小道具としてスマホを持っていたんですけど、休憩時間に変な写真を撮るのを頑張ってました。みんなの変顔を撮ったりして(笑)」と、休憩時間でもムードメーカーになっていたことが分かるエピソードも披露した。

リーダー役の泉は「サヤは本当に自分と似てなくて、役作りが難しかったです。普段の私は、誰かについていったり、ポヤポヤしてる部分があるので、リーダー的な役割をしたこともなかったですし、すごく苦戦しました」と、演じた役と自身が正反対だと語った。

「誰かを参考にしましたか?」とMCに聞かれると「そうですね。NMB48のキャプテンさんがいるんですけど、そのキャプテンさんを観察したり、引っ張っていく姿勢をキャプテンさんから学びました」と返答。

それを聞いた安部から「名前出したらあかんことないから(笑)」とツッコミを入れられた泉は「キャプテンの小嶋花梨さんから学びました!」と名前を挙げて言い直した。

自身が書いた初めての小説がドラマ化され、第1話が完成。安部は「私は第1話に出てもないのに緊張してなかなか見られなくて。今日、大阪から新幹線で来たんですけど、新横浜を過ぎた頃にようやく再生して確認することができたくらい、見るのが緊張しました」と心境を吐露。

しかし、「4人が世界中の誰より最高だなって思いましたし、この4人のテトラが世界一のアイドルだなって思いました。箱推しです!」と、完成した作品とNMB48の4人が演じたテトラクオリティーの高さに太鼓判を押した。

■「アイドル失格」の世界を楽しんで

最後は、来場したファンとYouTube配信を見ている人たちに向けてメッセージを届けた。

安部は「明日からドラマの放送が始まります。私も皆さんと一緒に放送をすごくすごく楽しみにしています。ドラマを見た後は、ぜひ原作の小説も手に取っていただいて、『アイドル失格』の世界を楽しんでいただけたら幸いです」と呼びかけた。

泉は「世界中の皆さんを『アイドル失格』のファンにできるように頑張ります!」と意気込み、上西は「初めてのドラマということですごくドキドキしているんですけど、最初から最後まで楽しんで見ていただけたらうれしいです」と、川上は「ケイタやテトラのメンバーたち、そして共演者の皆さんがかき回す世界をぜひ堪能してもらえたらうれしいです。1話からどんどん変わっていきますのでお楽しみ!」と期待感をあおった。

そして、主演の山本が「共演の皆さん、スタッフの皆さん、エキストラとして参加してくださった皆さんと作り上げたものが形になってすごくうれしいです。もしよろしければSNSで感想も伝えていただけるとうれしいです」と呼びかけて締めくくった。

土曜ドラマ「アイドル失格」は1月13日(土)夜11時からスタート。

◆取材・文=田中隆信

ドラマ「アイドル失格」の原作者・安部若菜(NMB48)/撮影:田中隆信