アメリカ・カリフォルニア州の茂みの中で、1人の男性の遺体が発見された。男性はホームレス生活をしながらも、愛犬のジャーマン・シェパードをとてもかわいがっていた。
悲しいことに男性は野外の茂みの中で息を引き取った。犬は悲しみに暮れながらも誰かに助けてもらおうと、鳴き声を上げながらあたりを歩き回った。
偶然にも女性が通りかかると、犬は女性に何かを必死に伝えようとし、茂みの方に女性を導いていったという。女性はそこで男性の遺体を発見した。
その後犬は保護された。今は、飼い主を失い大きなショックを受けているが、ゆくゆくは養子縁組をして新たな飼い主のもとへ行けることを、施設スタッフは願っている。
【画像】 放し飼いになったジャーマン・シェパードが目撃される
Natomas woman searching for a rescue foster home after dog leads her to owners body
カリフォルニア州サクラメントに住むキャサリン・デファジオさんは、SNSで地域に放し飼いになっているらしいジャーマン・シェパードがいることを知った。
誰の犬で、どこから来たのかもわからないその犬に警戒するようにというSNSの警告を見た矢先、キャサリンさんは玄関ポーチからまさにその犬を目撃した。
犬は通りにいたので車にひかれてしまうと心配したキャサリンさんが外に出ると、犬は彼女に気が付き、自分についてきてというかのように背を向けて歩き、歩道から1mほど離れた茂みの方へと移動した。
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女性を飼い主の遺体のもとへ導いた犬
キャサリンさんは犬に導かれるように茂みへと入った。すると犬は顔を上げてキャサリンさんを見て吠えた。
犬が立っている場所を見たキャサリンさんは、そこに倒れている男性を発見し、すぐに警察に通報した。
ホームレス男性が飼っていた犬は、飼い主が動かなくなってしまったことを誰かに知らせるために茂みから出てきていたのだとキャサリンさんは察した。
検視局によると、男性は死後1週間経っていると判断されたようだ。
後のメディア取材で、キャサリンさんはこのように話した。
その犬は、近所でも前に見かけたことがなかったので、男性の飼っていた犬だとわかりました。
孤独な男性にとって、この犬は唯一の支えであり、彼のすべてだったのですね
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一度離れ離れとなった犬を探し出して保護施設へ
キャサリンさんは、犬の飼い主の遺体を発見されたときには犬を保護していなかった。だがその後、2週間かけて犬の救助・保護活動をしている数人と協力し、犬を探し出した。
ようやく保護された犬は、無事に動物保護施設へと預けられたという。
複数の犬の救助に携わっているニコール・ハートマンさんは、ジャーマン・シェパードの健康状態は良好だと話した。
犬は今でも、いなくなった飼い主を求めて悲しそうな鳴き声をあげています。飼い主に会いたいのでしょう。
最初は落ち込んで餌も食べず水も飲まず、じっと座っているばかりでした。おしっこもようやく出たんです。とても落ち込んで悲しんでいます。
気持ちが落ち着くまで1週間はかかるでしょう。だからすぐには養子縁組の準備はできませんが、1か月もすればきっと元気になってくれると信じています
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— kcranews (@kcranews) December 30, 2023
ニコールさんによると、犬はジェイクと名付けられ、現在は飼い犬となるためのしつけを行うため、仮里親の元に預けられているという。
キャサリンさんは最終的に犬を安全に保護できたことに安堵した。
犬は私を飼い主のところへ導いたのです。これも何かの縁だと思っています。
男性がどんな事情でホームレスになったかはわかりませんが、彼が本当に犬を愛していたことだけは確信できます。私は彼に敬意を払い、彼の名誉を守りたいです
References:‘He’s crying for his owner’: Dog leads woman to man’s body/ written by Scarlet / edited by parumo
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