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「何コレ?」

東京オートサロン2024で、先に紹介したスカイラインスーパーシルエット・ポリスの隣に、不思議なクルマが展示されていた。

【画像】浜松工科自動車大学校の学生作製 ホットロティの写真をみる 全7枚

いや、パッと見にはクルマに見えない、箱型のオブジェのよう。近くに寄ってみると、ワンボックスをチョップして全高を切り詰めたものだと分かるが、中を覗くとレーシングカーのシャシーのよう。さっそく、製作スタッフに話を聞いてみた。

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ホットロティ 浜松工科自動車大学校

このクルマの名前は「ホットロティ(HOT ROTY)」製作したのは、静岡県浜松市にある浜松工科自動車大学校の学生たち。約10人で4カ月ほどかけて製作した、卒業記念の作品だ。

ボディは、ワンボックス軽自動車ホンダストリートだが、これのトップやボディをチョップして切り詰め、ルーフは一旦カットして25cmワイド化し、ボディサイドにポップアップドアを装着している。

しかも、シャシーは2000年代に行われていたフォーミュラハヤブサのものを流用している。したがって、エンジンもフォーミュラハヤブサ用のスズキ製1.3L(オートバイハヤブサ用がベース)を搭載している。

つまり、フォーミュラハヤブサのシャシー(エンジンも)に、チョップダウン&ワイド化したストリートのボディを被せた、というわけだ。正確な車高は測っていないというが、おそらく1mほど。エアサスを装着しているので、5cmくらいは車高が変えられるそうだ。

こんな車高では人が乗ることはもちろん、動かすことなど無理なのではないかと思ってしまったが、ベースのシャシがレーシングカー、それもフォーミュラカーのものだから1人は乗車可能。低いドライビングポジションだがエアサスで車高を少し上げれば実際に走行も可能だ。ただし、現段階では調整中だということだが。

確かに正面から見ると、ヘッドランプなどにアクティの面影は残っている。だが、この平べったい物体? が走行可能なクルマとは思わないだろう。オートサロンの会場で、このクルマを見た人のほとんどが「何コレ?」という第一声を発していたのも分かるような気がする。製作した学生たちも、そんな反応を楽しんでいるようだった。


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