ブンデスリーガ第17節が13日に行われ、ドルトムントとダルムシュタットが対戦した。

 ウインターブレイクに突入していたブンデスリーガが遂に再開する。ドルトムントは現在ブンデスリーガ直近4試合で3分1敗と白星から見放されており、DFBポカール、チャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦では6戦未勝利と苦しい時期を過ごしている。今節はここまで2勝4分10敗、直近9試合未勝利のダルムシュタットの本拠地に乗り込む。ドルトムントユリアン・ブラント、マルセル・サビツァー、ニクラス・フュルクルクといった主力に加えて、今冬の移籍市場でチームに加わったイアン・マートセンも早速スタメン入り。レンタル移籍で2年半ぶりに戻ってきたジェイドン・サンチョはベンチスタートとなった。

 試合の均衡が破れたのは24分、ドルトムントは自陣でルーズボールを拾ったジェイミー・バイノー・ギテンスが、巧みなタッチで寄せてきた相手2人を抜き去る。敵陣右サイドから中央まで持ち運び、ペナルティエリア内へスルーパスを送ると、斜めの動きで入ってきたブラントがGKの位置を見てファーサイドに流し込んだ。ドルトムントが先手を取り、前半はこのまま終了した。

 後半に入ると55分、ドルトムントはバイノー・ギテンスとブラントを下げ、マルコ・ロイス、そしてサンチョピッチへ送り出す。その後は徐々にドルトムントがチャンスの数を増やしていったものの、ダルムシュタットは64分にセットプレーから決定機を作り出す。ファビアン・ホラントの放った左コーナーキックから、ニアサイドクレメンス・リーデルがフリックし、最後は中央へ飛び込んだルカ・ファイファーが頭で合わせる。ヘディングシュートは枠を捉えたものの、GKグレゴール・コベルのビッグセーブに阻まれた。

 ドルトムントの1点リードのまま終盤に突入すると、77分にアウェイチームが決定機を創出。中央をドリブルで持ち運んだエムレ・ジャンが縦パスを付けると、相手を背負ったドニエル・マレンがターンし、ペナルティエリア右のスペースへスルーパス。抜け出したサンチョが中央へ折り返すと、最後は詰めていたロイスが押し込んだ。ドルトムントが勝利を大きく手繰り寄せる追加点を記録した。

 後半アディショナルタイムには中央でルーズボールを拾ったユスファ・ムココがサビツァーとのパス交換からボックス内に侵入し、切り返しから右足でゴールネットを揺らす。ドルトムントが決定的な3点目を挙げた。

 試合はこのままタイムアップ。ドルトムントブンデスリーガでは5試合ぶり、公式戦では7試合ぶりの白星を飾った。一方、ダルムシュタットはこれで10戦未勝利と苦しい状況が続いている。

 次節、ドルトムントは20日に敵地でケルンと対戦する。一方、ダルムシュタットは長谷部誠が所属しているフランクフルトをホームに迎える。

【スコア】
ダルムシュタット 0-3 ドルトムント

【得点者】
0-1 24分 ユリアン・ブラント(ドルトムント
0-2 77分 マルコ・ロイスドルトムント
0-3 90+2分 ユスファ・ムココ(ドルトムント

サンチョ(中央)でロイス(左)が2点目を記録 [写真]=Getty Images