マンチェスター・シティに所属するベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネが、逆転勝利の喜びを語った。

 デ・ブライネは昨年8月11日に行われたプレミアリーグ開幕節のバーンリー戦でハムストリングを負傷して以降、戦線を離脱。今月7日に行われたFAカップ3回戦のハダースフィールド戦で途中出場を果たして戦列復帰すると、13日のプレミアリーグ第21節のニューカッスル戦にも1-2でリードを許した69分から途中出場を果たした。

 155日ぶりのプレミアリーグ出場となったが、74分に同点弾を決めると、90+1分には華麗なパスからオスカー・ボブの勝ち越し弾をアシストして、3-2での劇的勝利に大きく貢献した。

 イギリスメディア『Squawka』によると、決勝点をアシストしたデ・ブライネプレミアリーグ通算アシスト数が「103」に到達。元イングランド代表MFフランク・ランパード氏の記録を超え、元同代表FWウェイン・ルーニー氏と並んで、プレミアリーグの歴代アシストランキングで3位タイとなった。なお、歴代1位は元ウェールズ代表MFライアン・ギグス氏の「162」、歴代2位は元スペイン代表MFセスク・ファブレガス氏の「111」となっている。

 試合後、デ・ブライネイギリスメディア『TNT Sports』で「これを恋しく思っていた。大きなケガをしていたので、時間が必要だった。楽しめたよ。何よりも意思による力だったと思う。クレイジーだったね。現時点で自分が90分間あれをできないことはわかっている。30分ならそれができる。特に寒い時期だし、肺でそれを感じているよ」と振り返った。

「何を期待すればいいかはわからない。こんなことは経験したことがなかったからね。一生懸命努力したし、いくつかのことは変えなければならなかった。ずっとプレーしている時は何かを変えることは難しいからね」

 続けて、「初めは大きな衝撃だったけど、僕は立ち止まる人間ではない。できないことができるようになって楽しかったよ。戻ってくるために一生懸命頑張った」と復帰できた喜びを口にしながら、「鋭さを取り戻すためにさらに努力を続けなければならないことはわかっている」と完全復活に向けてさらなる意気込みを語った。

 また、自身のアシストからプレミアリーグ初ゴールとなる決勝点を挙げた20歳のノルウェー代表FWボブについてデ・ブライネは「ゴールを決めることができて素晴らしい。ボールはよかったと思うけど、オスカーの走りが素晴らしかった。彼が走り出すのを見ていた。彼が走り出さなければ、パスは出せなかったからね」と賛辞を送った。

復帰を果たしたデ・ブライネ [写真]=Getty Images