昨年はBクラスに低迷した巨人。しかし、秋広優人門脇誠などの若手が台頭し、長年ショートのレギュラーとしてチームを引っ張ってきた坂本勇人サードコンバートされるなど様々な変化が見られる年であった。今年から阿部慎之助新監督がチームを率いるが、開幕からどんなスタートダッシュを見せるのだろうか。

 巨人の開幕予想オーダーに関して、球界内からは様々な考察の声が上がっている。役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は1月10日に「【開幕オーダー予想】巨人を悩ます”右打者不足問題”楽天は、辰己の起用法について言及!開幕オーダーについて語ります【巨人・楽天編】」と題して動画を更新。巨人の開幕予想オーダーについて触れている。

【開幕オーダー予想】巨人を悩ます”右打者不足問題”楽天は、辰己の起用法について言及!開幕オーダーについて語ります【巨人・楽天編】

 高木氏はまず上位打線について言及。「1番・セカンド」には吉川尚輝、「2番・ショート」には門脇誠の名前を挙げた。チームの二遊間を担う両選手が1、2番に並んだが、同氏は「門脇は色んなことができる。しかし、まだ未知数なところもある」とし、「(両選手を比べたときに)相手は吉川の方が嫌らしいと思うから、1番にした」と理由を話した。両選手が固定されれば足を生かした攻撃も期待できそうだ。

 そしてクリーンアップには「3番・サード坂本勇人、「4番・ファースト」岡本和真とした。岡本の後には実績とキャリアを理由に「5番・センター」で丸佳浩、「6番・キャッチャー」に正捕手の大城卓三の名前を挙げた。高木氏は5番、6番の並びについて「キャッチャーの負担ということもあるし、バッティングはひとつ丸の方がまだ上だよ」とした。

 「7番・ライト」には昨年支配下復帰を果たした梶谷隆幸が入った。5番から左打者が並んだが、「丸、大城、梶谷は左投手だからといってそう嫌がるタイプではない」としながらも、「変則投手が来ると少し困るかも」と指摘した。さらに、「8番・レフト」に秋広優人を指名。昨年は3番で起用されることもあったが、「この位置からスタートだよね。坂本、岡本、丸がいるクリーンナップに入るのは、ちょっとまだ早いような気がする」と下位打線に置いた理由を語った。

 自身が予想する開幕オーダーを発表した高木氏は「左打者が多くて右打者がいない。オコエとか萩尾に期待しているんだけど、そういう選手が入ってくれば雰囲気が変わる」と課題を指摘。今年は右打者の若手が台頭するのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

高木豊氏が指摘する巨人打線の「課題」とは?2024年版・開幕予想オーダー