14日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、ビートたけしが特殊詐欺被害が横行する現状を嘆いた。
■優木と阿川が詐欺メール受信
番組は特殊詐欺被害の最新手口を専門家や弁護士を交えて特集し、出演者がトークをする。
この日のゲスト優木まおみは「ある日をさかいに携帯番号で来るメッセージに1日100件とか、『クレジットカードが止まっています、復活させるにはこちらに連絡ください』みたいなのがいろんなバージョンで来るようになったんですよ」と語る。
すると阿川佐和子も「私もクレジット会社から来たんですよ。『どうしよう』と友達に言ったら、そこのアドレスをちゃんとチェックしてみろと。そのアドレスは絶対に怪しいアドレスだったりする」とコメントした。
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■若新氏は「コピペ」対策を提言
詐欺被害対策に若新雄純氏は「ネットの詐欺は99%は騙されていないので。ある詐欺が流行ったら、騙されなかった人が『これは詐欺だよ』って投稿している。これを検索すればいいんです。メールの怪しいタイトルをコピペ(コピーアンドペースト)して貼ると『これは詐欺だよ』と何件か出ている」と指摘する。
この話に阿川は「え? コピペ? なにをする?」とわかっていない様子。すると若新氏は「コピペというものがわからない高齢のパソコンユーザーにはちょっと難易度が高い」とコメントした。
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■阿川は「ペーがわからない」
阿川は「コピペはわかる。コピーはわかるけど、どこにペーするのかがわからない」とポツリ。
これに若新氏が「怪しいメールが来たら、人に相談してもわからないから、ネットに聞けば99%の騙されなかった人の情報が出ているので、せめてメールのタイトルをコピーする、ペーストする、多くの検索エンジンの情報に触れる。ここだけはなんとか」とコメントした。
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■専門家も同調
特殊詐欺に詳しいジャーナリストの多田文明氏も若新氏に同調したうえで「こうやって注意喚起するじゃないですか。番組を見ている人はわかるんですけど、1%の人が騙されるというのは、まさにそれで」と語る。
そして「注意喚起を見ないんですよ。実際に出てくる情報も同じような情報しか出てこないので、ほかの注意喚起を見ないというのがネットの怖さで、1%の同じ人が繰り返して何回もダマされるということになっている。気をつけてほしい」と呼びかけた。
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■たけしは詐欺の現状に嘆き
番組終盤、たけしは「詐欺もなにも本当に自分で自分の身を守らなきゃいけないけども、そればっかり気にしてたら疲れ果てるしね」と語る。
続けて「とにかく最低限守ろうというしかないか。あとおいらはいつの間にか詐欺に引っかかっている可能性もあるんだよな。なるべく変なのは見ないように」と話していた。
■4割が詐欺メールのクリック経験
特殊被害詐欺の注意喚起がなされているにもかかわらず、現在も減っていない様子の詐欺メール。
Sirabee編集部が、2023年11月10〜12日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「詐欺メール」について聞いた調査で、詐欺メールのリンクを「何度もクリックしてしまった経験がある」と回答した人は、3.6%。
また「1〜2回はクリック経験がある」という人が33.6%で、全体の4割程度は詐欺メールのリンクをクリックした経験があることが判明している。
番組内でも呼びかけられていたが、怪しいメールを受け取った場合は内容を鵜呑みにせず、検索エンジンにかけるなどして情報を収集する必要がある。
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