ニコニコ生放送を使いこなす【ニコ生入門】第二回目は、「イケメン・美女」になるちょっとした工夫をお届けする。安価なWebカメラであっても、照明に一工夫することで驚くほど見え方が変わるのだ。

1回目はこちら 【ニコ生入門】第一回 ニコ生を始めるにはどのWebカメラを買えばいいの?

Webカメラを使ってニコニコ生放送を配信するとき、写真左のように顔が暗くなってしまって、不健康そうで不気味な色になってしまっていないだろうか。これは天井照明が背景だけを明るく照らしてしまい、パソコンに向かっている自分の顔には光が当たっていないためだ。一方、写真右は同じアングルでも印象がずっと良くなっているのではないだろうか。

nama_befor.jpgnama_after.jpg

前回の記事では、低価格帯のWebカメラでも照明次第で綺麗に撮影できると書いた。今回の記事ではプロも使う照明テクニックを使って、実際に安価なwebカメラで綺麗な映像を取る方法を解説する。なお、今回のサンプルは実売価格2,500円前後の低価格なロジクールWebカメラ「HD Webcam C270」で撮影した放送画面を切り出したものだ。

nama_camera.jpg

  
●1.電球型蛍光灯のアーム付きクリップライトを用意しよう.

まずは照明を用意しよう。オススメは60W電球クラス(12W前後)の電球型蛍光灯を搭載した、アームの長いクリップライトだ。これなら、自由に角度を変えられるうえ、パソコンデスクやエレクターに挟んで上から照らしやすい。机に挟んだ場合も、高さを稼ぐことができる。量販店やインターネットで、電球型蛍光灯が付属したものを2,000~3,000円前後で購入できる。

nama_cliplite.JPG

色合いにこだわるなら、電球型蛍光灯の光の色合いを部屋の照明に合わせるとより自然になる。商品に書かれている「電球色」はややオレンジっぽい光、「ナチュラル色(昼白色)」は自然な白、「昼光色」はやや青っぽい光だ。近年話題のLEDは暗い製品が多く、真正面以外は明るくならないので今はまだ避けたほうが無難だ。
 
 
●2.トレーシングペーパーで柔らかい照明を作る

クリップライトの光を、顔や手元といった撮影対象に直接向けると、写真のように影が濃くなり、怖い顔になってしまう。その上明るすぎるところが真っ白になる「白とび」と呼ばれる現象が起きやすくなる。対策としては「遠くから照らす」「照明を白い壁や板に反射させ、間接照明にする」といった対策があるが、光が弱くなってしまう弱点もある。

nama_sirotobi.jpg

 そこで便利なのが、半透明のトレーシングペーパーだ。A4やB4サイズの数十枚入りのものが文房具店にて500800円ぐらいで販売されている。これを照明スタンドの前面に、電球型蛍光灯とスペースを空けつつテープで固定すれば、光が拡散し柔らかい光を得られる。

nama_torepe.JPG nama_torepe2.JPG
 
 
●3.照明の配置を決めて生放送する

照明はなるべくカメラより後ろ、撮影対象から見て斜め上に配置しよう。照明の向きは撮影対象(顔や手元)をやや外す。明るすぎる場合は、真下や後ろに向けてしまってもかまわない。照明を上から吊せない場合は、アーム付きクリップライトを真上に向けて設置しよう(トレーシングペーパーが電球型蛍光灯に触れないよう、トレーシングペーパーの固定に工夫が必要)。

細かい調整はニコニコ生放送の画面を見ながらするといいだろう。照らす向きが少々違っても、トレーシングペーパーで拡散した光がいい具合に照らしてくれるはずだ。

nama_ichi.JPG

今回紹介した、トレーシングペーパーによる柔らかい光の照明は、プロのスタジオ撮影でも使われる基本のものだ。当然、演奏や作業など顔出し以外の放送や、動画や写真の撮影にも効果がある。撮影映像の明るさや色合いに不満を持っているなら、試してみると良いだろう。
 
photo_nama.jpgphoto_nama2.jpg
 
●4.より高画質な配信を行うには

今回、照明を使ったニコニコ生放送の画質向上について紹介した。だが、より高画質に配信するには、高画質配信ツールFlash Media Live EncoderFMLE / FME)を使いこなす必要がある。もちろん、FMLE利用時も今回の照明は有効だ。たとえFMLEを使っても、照明が悪ければ画質が落ち、コマ数も下がってしまう。

高画質配信ツールFlash Media Live Encoderの利用方法は、ニコニコ生放送のヘルプや、書籍「ニコニコ生放送ポケットガイド」(毎日コミュニケーションズ 価格1,280円)にて紹介している。本では画面入りの詳細解説の他、歌ってみたに向いた機材やSkype放送などの解説もある。現在、書店やAmazonなどのネットショップで販売中。

camera5.jpg

島徹