マイナー契約を結んだ上沢。まずはメジャー昇格が目標だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハムからポスティングによるメジャー移籍を目指していた上沢直之が、現地時間1月11日(日本時間12日)、レイズとマイナー契約を結んだ。

 今オフ、NPBから米球界移籍を目指した投手の中で、唯一、マイナー契約となり今後はメジャー昇格を目指すこととなる。日本との違いやマイナーの環境面も含め、険しい道のりであることが予想される中、現地メディアでは、海を渡った日本人右腕に対するポジティブな見解も伝えられているようだ。

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 現地時間1月12日(日本時間13日)、レイズの情報を扱う『SBNATION DRaysBay』が上沢の契約について「タンパベイは、必要な6人目の先発投手を確保し、NPBの強力なパフォーマーであるウワサワをマイナー契約で説得した」と報じている。

 同メディアは「噂されているエンゼルスからのメジャーリーグ契約を含め、少なくとも5チームがウワサワに興味を持っていた」と振り返りながら、「日本人投手は最終的にレイズの“ピッチグラボ”と協力することを決めた」と綴っている。

 さらに、「決定的なのは、メジャーリーグキャンプに招待されるマイナー契約を結び、レイズに加入することだ」と強調。同メディアは「怪我がなければ、レイズは現在のローテーションをそのまま維持できる」としながらも、「万が一序盤戦に怪我人が出た場合にも、必要な補強が可能だ(先発投手に怪我人が出るのは毎シーズンのことだ)」とチーム事情に言及。また、スプリングトレーニング中にメジャー40人枠に空きが出る可能性が低くは無いとも見通している。

 加えて、上沢のピッチングには「最大6球種を投げることができ、スプリッターは昨年13%しか投げられなかったにもかかわらず平均以上の威力を発揮する球種であり、速球はスピンが効いている」と評価。また、「コマンドも平均を上回っており、それこそが、レイズがこの投手と一緒にメジャーリーグで通用する投球を目指す重要な要素である」と論じている。

 さらに、トピックでは「レイズはシーズン中に必ず彼の先発能力を必要とするだろう」として、今後のメジャー昇格が有力だと見込んでおり、戦力として大きな期待が寄せられていることも明らかだ。そしてもちろん、「狭き門」を潜り抜けるべく、春のキャンプでどれだけアピールできるかも重要となる。

 大舞台のマウンドに立つことを見据え大きな決断を下した、29歳の挑戦がいよいよ始まった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

レイズとマイナー契約の上沢直之、専門サイトが今後のメジャー昇格を有力視「シーズン中に必ず彼の先発能力を必要とする」