●日本屈指のそうめんブランド『揖保乃糸』。同ブランドの冠を持つ中華麺を発見したので実際に取り寄せて食べてみた

 兵庫県たつの市が誇る日本屈指のそうめんブランド『揖保乃糸』。一口に『揖保乃糸』と言っても、さまざまな等級のそうめんがあり、複数をラインナップしています。そのかたわらで静かに存在するのが中華麺です。手延中華麺「龍の夢(りゅうのゆめ)」という名称のもので、真っ白のそうめんとは対照的に、黄色の麺が特徴です。

『揖保乃糸』ブランドの手延中華麺「龍の夢」
揖保乃糸』ブランドの手延中華麺「龍の夢」

揖保乃糸』の手延中華麺「龍の夢」は、地元・兵庫県エリアのスーパーなどではよく目にする商品なのですが、全国的には知らない人も多いことでしょう。『揖保乃糸』と言えば、サッパリしていながらも味わい深い小麦の風味が特徴ですが、これが中華麺になると、どう味が変化するのでしょうか?

 今回はこの『揖保乃糸』の「龍の夢」を実際に取り寄せ調理してレビューしたいと思います。

そうめん同様の簡単調理!「龍の夢」

調理方法は、そうめんとさほど変わらない簡単なもの
調理方法は、そうめんとさほど変わらない簡単なもの

揖保乃糸』の「龍の夢」は80gの束が3つ入ったものがワンパッケージとして販売されています。調理方法は、そうめんとさほど変わらず、お湯の量や茹で時間が少々異なる程度。麺80gに対し、約1リットルのお湯で約3分ほど茹で、ザルに移して流水でもみ洗い。水切りして完成です。

(左)約1リットルのお湯で約3分ほど茹でます。(右)茹で上がったら、ザルに移して流水でもみ洗い。さらに水切りしてラーメンスープに入れれば完成です
(左)約1リットルのお湯で約3分ほど茹でます。(右)茹で上がったら、ザルに移して流水でもみ洗い。さらに水切りしてラーメンスープに入れれば完成です

 スープなどは添付されていないため、別途用意する必要がありますが、美味しい『揖保乃糸』ブランドの中華麺を使ったラーメンに期待に胸が広がります。さっそく別途ラーメン用のスープや具材などを用意した上で、この「龍の夢」を湯掻いていただくことにしました。

気持ち良いほど真っ直ぐなストレート麺は濃いめのスープにも負けない!

『揖保乃糸』「龍の夢」を使ったラーメン
揖保乃糸』「龍の夢」を使ったラーメン

 極めて簡単に茹でられる『揖保乃糸』の「龍の夢」。茹で上がったところで、あらかじめ用意しておいたラーメンスープ、具材と一緒に合わせていただくことにしました。気持ち良いほどに真っ直ぐなストレート麺ですが、果たしてその味は?

濃いめのスープに入れても負けない小麦感と、喉越しの良さが美味!
濃いめのスープに入れても負けない小麦感と、喉越しの良さが美味!

 用意したスープは豚骨、鶏ガラ、魚介ガラを合わせた濃いめの醤油スープスープの強い味にも『揖保乃糸』の「龍の夢」は負けない印象を覚えました。そうめん同様のストレート麺ですが、しっかりとスープを持ち上げてくれ、小麦感を強く感じる、なかなかの食べ応えです。

 そうめん特有の上品で、繊細な雰囲気もあり、ラーメン全体を綺麗にまとめている印象も覚えました。乾麺に出がちな小麦のえぐみなどもなく、他の乾麺ブランドにはない唯一無二の味わいでした。結構ヤミツキになる!

まとめ

 そうめん同様の美味しさを楽しむことができた『揖保乃糸』の手延中華麺「龍の夢」。乾麺であることから、保存性にも優れているため、ラーメンを食べたくなったとき用にストックしておくのも良いように思いました。

揖保乃糸』では、この「龍の夢」を冠した別商品に、今回紹介した中華麺に冷やし中華スープが付いている別形態の「龍の夢 冷やし中華スープ付き」や手延パスタ「龍の夢PASTA」なども存在することが判明。いずれも通販などで入手できるので、興味がある人はぜひチェックしてみると良いでしょう。

 夏場、無性に食べたくなる『揖保乃糸』ですが、これからの寒い時期には『揖保乃糸』の手延中華麺「龍の夢」を食べて過ごすのも良いように思いました。従来のラーメン、乾麺とは一線を画す『揖保乃糸』らしい上品かつクセになる味わい、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

(取材・文◎松田義人)

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