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 動物好きな家族が路上でさまよっている黒猫を迎え入れたのは2019年のこと。家族は室内飼いをし、家の中での生活に慣れさせようとしたのだが、もともと野良猫だったためか、ちょっと目を離した隙に、すぐに外に出かけてしまうという。

 家族が名前を呼んだり、ご飯の器をカタカタさせるとすぐに帰ってくるのだが、外に向かうときはいつも同じ方角を目指しているようだったという。

 家族は他に行きたい場所があるんじゃないかと思っていたそうだが、ある日のこと、黒猫はかわいらしいセーターを着て帰ってきた。

 どうやら黒猫は野良猫時代、かわいがってくれていた家族がいて、どうやらその家の人が着せてくれていたようだ。しかも1着ではなく、様々な服を着せ代えてくれるという。

【画像】 路上にいた黒猫を保護した一家

 動物好きなクリスタル・ロバートさん一家は複数の猫や犬を飼っている。2019年に路上をさまよっている黒猫を発見した。

 人懐こい猫だがマイクロチップも首輪もついていなかったためロバートさん一家はこのオス猫にパパ・レグバと名付け、家族の一員に迎え入れた。

 一家は室内だけで暮らしてくれる猫になることを望んでいたが、パパ・レグバの冒険に対する欲求が収まることはなかった。

 逃げ出す方法を見つけては、家族の目を盗んで近所を歩き回るという。必ず家に帰ってくるのだが、彼はいつも同じ方向を目指して歩いていくという。

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猫が近所の家でセーターを着せられて帰ってきた

 「もしかしたら行きたいところがあるんじゃないか?誰かかわいがってくれている家族が他にいるのかもしれない」そう思ったクリスタルさんだったが確証はなかった。

 だがある日、その疑惑は確信に変わった。パパ・レグバが見たこともないセーターを着て帰ってきたのである。

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 パパ・レグバにはどうやら別宅があったようだ。クリスタルさんが何よりも驚いたのは、彼がおとなしくセーターを着ていたことだ。

 彼は抱っこされたり抱きしめられたりするのは好きだが、首輪をつけたり、ブラッシングさせることを嫌うという。

 そんなパパ・レグバにセーターを着せることなんて至難の業だからだ。

彼は自分から接触するのは好きだけど、こっちがぐいぐい接触するのを嫌がります。そんな彼にどうやってセーターを着せることができたのでしょう?

 不思議なことに彼はそれが気に入っているようです。別宅での彼はおとなしくて従順な猫なのでしょうか?それとも家ではただ恥ずかしがっているだけなのかな?
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様々な服を着て帰ってくる猫

 ロバートさん一家が初めてみたのは水色と白の縞模様のセーターだったが、数週間後、今度はピンクのクリスマス用のセーターを着て帰ってきたという。

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 更に最近では「生まれながらにして素晴らしい(Born to be awesome.)」という文字が書かれたTシャツ素材の服を着て帰ってきたという。

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いったい誰が?セーターを着せてくれる近所の人を捜索中

 ロバートさん一家は、パパ・レグバの第二の家族が誰なのかが気になっており、探し出してお礼を言おうと思っている。

 クリスタルさんは既に5軒の家族に会いに行ったが、どこも違ったそうだ。その後の調査で2軒の家に絞り込んだという。

 手土産の焼き菓子をもっていき、パパ・レグバをかわいがってくれている第二の家を特定し、挨拶がしたいという。

 ロバートさん一家は本音を言えばパパ・レグバがずっと家の中にいることを望んでいるのだが、彼を慕っている別宅の家族に会いに行きたいというのなら、今後は一緒に育てていこうと思っているという。

 そしてまた、素敵な近隣住民がいることをとても嬉しく思っているそうだ。

written by parumo

 
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外出した飼い猫がいろんな服を着せられて帰ってくることに家族が困惑