日々エンタメ×テクノロジーについて発信するリアルサウンドテック編集部。腕利きの執筆陣による読み物も好評ですが、一方で若年層の読者も多い媒体として、参考にしているのは現役大学生たちの声。連載「Z世代のリアルレビュー」では、編集部にインターンスタッフとして勤務する現役大学生ライターの視点から、毎週さまざまなトピックをお届け。第9週は成人式にて久々に再会した友人らと近況を語りつくし余韻ひたひたの田中がお送りします。

 2024年、筆者も新成人の一人として「二十歳の集い」に参加してきました!

【画像】新成人を迎えた筆者が成人式で撮影した写真

 コロナ禍に高校時代を送った2024年の新成人にとって、マスクなしで行うことができた「二十歳の集い」は新鮮でもありました。今年の新成人たちにとって、青春の思い出をマスクを着けた状態で撮影した高校時代とは異なり、笑顔で撮影できたことに嬉しさを実感したのは筆者だけではないはずです。

 今回は今年の新成人が、どのアプリでどんな撮り方で一生に一度の思い出を写真に収めていたのかを当日の様子を踏まえつつ筆者目線でレビューしていきます。

 私は中高時代から行事のたびに雨が降るという運の悪さを発揮してきたため「二十歳の集い」でも雨が降るのか……? と覚悟していたのですが、晴天の中、無事に当日を迎えることが出来ました。

 久々に中学時代の友人と再会し思い出話に花を咲かせつつ、スマートフォンでシャッターを押す手も止まりません。肌身離さずスマートフォンを持っている新成人が多く、一生に一度のイベントを記憶だけでなく記録として納めていきます。

 筆者の参加した会は立食パーティー形式で、私はパスタを頬張りながら「みんな大人になったなぁ」と感慨深い気持ちになっていました。

 Z世代の撮影会は何の予兆もなく唐突に始まります。ここだけの話「あれ、誰だっけ?」とうろ覚えの人からもスマートフォンのカメラを向けられ、とりあえずピースなんてこともありました(笑)。

 当日は何枚写真を撮ったかわからないほど多くの写真を撮影しました。さっそく新成人が「二十歳の集い」でどんなアプリで写真撮影していたのかを紹介します。

・ノーマルカメラ

 久々に会う友人も多く、とにかく写真を撮る機会が多かったのですぐに起動できるノーマルカメラで撮影した写真が多かったです。

 『BeReal』の流行もあり加工しない写真に抵抗を持つ人も少なくなったことや、自然体の姿を撮影することにエモさを見出していることがノーマルカメラで撮影する人が多かった理由の一つではないかと思います。そして振袖の色を鮮明に映し出してくれるという点で、他のイベント以上に成人の日とノーマルカメラの相性が良かったと言えます。

・『BeReal』

 成人の日の14時30分、一斉に『BeReal』の通知音とともに新成人が写真を撮り始めていた様子は今年ならではの光景ではないでしょうか。『BeReal』も空気を読んで「二十歳の集い」ではベストタイミングで通知をくれたのかもしれません。

・『Beauty Plus』

 カメラ・編集アプリの中でも特に人気があったのが『Beauty Plus』です。本アプリに搭載されているレタッチ機能では、肌のトーンを明るくしたり輪郭や目の大きさなどを調整することができます。ノーマルカメラよりも華やかさが加わるので、振袖姿で撮影した自撮りは盛れました。

・『SNOW』×フラッシュ

 こちらは二次会に向かう途中、暗くなった外で撮影する際に人気だった撮影方法です。『SNOW』を起動しフラッシュをオンにした状態で自撮りをするとツヤ肌に仕上がりナチュラルな写真を撮影できます。外カメラで自撮りをすると更に小顔効果が狙えます!

・インスタエフェクト×4分割ストーリー

 インスタのエフェクトは可愛くて盛れるものが多く、「二十歳の集い」当日のInstagramのストーリーには4分割ストーリーを上げる人が続出しました。定番の方法ですが、一日の思い出を凝縮し伝えられるという魅力があり4分割ストーリーはイベントにぴったりです。

 今年新成人となったZ世代も、様々な方法で一生に一度の思い出を悔いのないように記録に収めていました。Z世代は加工アプリで撮影し“盛り”を追求していると思われている人もいるかもしれませんが、想像以上に「加工をしていない人が多い!」と感じました。やはり数十年後当時を振り返ったときに、加工をしていない当時の姿を見返したいと考える人が多かったのではないでしょうか。

 また加工アプリで撮影した場合も、エフェクトを使用するのではなく、顔の輪郭や肌の質感を調整するのみといった“ナチュラル盛り”を重視している人が多い印象でした。今回紹介した撮影方法が来年以降成人を迎える皆さんの参考になってくれると嬉しいです!

(文=田中亜梨朱)

2024年の新成人たちは“一生に一度の思い出”をどのように撮影した?