キッチンで大活躍のラップ。普段何気なく使っているアイテムですが、保管場所を間違えると途中で使えなくなる可能性があります。

ラップの品質を保つためには、保管中にどのような点を意識すればよいのでしょうか。『サランラップ』の製造販売元である旭化成ホームプロダクツの公式ウェブサイトの情報から解説します。

湿度と温度に注意して保管を

ラップを保管する場所として、適していないのは以下のような場所です。

・湿気が多い場所

・温度が高い場所

ラップの芯やパッケージは紙で作られています。湿度の高い場所に置いておくと、湿気を含んだ紙が変形し、ラップを引き出せなくなる可能性が。水がかかりやすいシンク周りに置いておくのも避けてください。

温度が高い場所で保管すると、収縮により芯が変形したりラップが溶けたりする恐れがあります。ラップ同士がくっついたり収縮したりすれば、それ以上使えなくなってしまうでしょう。

ガスコンロの近くやオーブントースターオーブンの上、ストーブの近くなどは、想像以上の高温状態になることも。ラップは離して保管してください。

特に注意したいのは、オーブントースターオーブンの上です。使用中はラップを避けていても、ある程度冷めれば自然とまた置いてしまうという人も多いのではないでしょうか。

フィルム同士が溶けてくっついたり、収縮して紙管(中芯)が曲がったりして、フィルムが引き出せなくなることがあります。高温のところだけでなく、中温(80℃)の状態で長時間(60分以上)置いた場合でも、フィルム同士がくっついたり、収縮したりしてしまうことがあります。

※特に、ガスレンジやオーブンオーブンレンジオーブントースターストーブの近くなどの温度が高くなるところには置かないでください。

旭化成ホームプロダクツ ーより引用

旭化成ホームプロダクツによると、「中温(80℃)の状態で長時間(60分以上)置いた場合でも、フィルム同士がくっついたり、収縮したりしてしまうことがある」とのこと。ある程度時間が経ってからでも、十分に注意してください。

長期保管の注意点は

安い時にまとめ買いしたラップ。使用機会も多いアイテムだからこそ、複数本確保しておけばいざという時でも安心です。腐るものでもないため、非常に長い期間、自宅で保管するようなケースもあるでしょう。この場合に注意したいのが、「匂い」についてです。

洗剤や石けん、芳香剤に防虫剤など、匂いが強いものと長期間一緒にしておくと、ラップに移ってしまう可能性があります。匂い移りしたラップを食品に使えば、味や風味を損なうだけではなく、人体への影響も気になってしまうもの。

保管場所は「直射日光の当たらない涼しい場所で、香りの強いアイテムが近くにないところ」を探してみてください。

ラップを最後まで気持ちよく使い切るためには、保管場所に注意することが大切です。シンクやコンロの周りなど、「使った後につい置きっぱなしにしてしまう…」という人も多いのではないでしょうか。

湿度と温度、そして匂いには十分に気を付けて、ラップの保管場所について考えてみましょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
旭化成ホームプロダクツ
※写真はイメージ