モバイルデータをAIで提供するdata.aiは、「モバイル市場年鑑レポート2024」を公開し、2023年の全世界におけるモバイルの消費支出は約1,710億米ドル(前年比+3%)、利用時間は5.1兆時間(前年比+6%)に増加した一方で、ダウンロード数は2,570億回(前年比+1%)と横ばいで推移しましたことを発表しました。

本レポートでは、生成AIの登場がもたらす今後のモバイル市場の変化から、モバイルゲーム消費支出の回復まで、モバイル市場の最新動向を明らかにします。下記にてレポート内容の一部をご紹介いたします。

2023年、SNSアプリとクリエイターエコノミーが、広告を凌ぐ収益化への新しい道を開拓したことにより、非ゲームアプリがゲームアプリを上回る成長を見せ、その消費支出は前年比11%増の約640億米ドルに達しました。中でもTikTokは、コンテンツクリエイターへの「投げ銭」機能が功を奏し、累計消費者支出を約100億米ドル超の水準に引き上げました。2024年には、アプリ内課金によるSNSアプリの収益化はますます加速し、2023年比150%増の、約13億米ドルに増加すると見込まれています。

また、生成AI搭載アプリは、2023年に7倍拡大という爆発的な成長を遂げ、「AIチャットボット」や「AIアートジェネレーター」などの新しいジャンルを生み出しました。また、ほぼ全てのモバイル部門で生成AIの組み込みが活発化し、新たなデジタルイノベーションに向けた地盤が整いました。特に注目すべき生成AI搭載アプリとしては、ChatGPTAsk AI、Open Chatなどが挙げられます。

その他の主な注目ポイントは次の通りです。

  • 視聴数獲得競争の激化: モバイル広告支出は、ショート動画アプリや動画共有アプリに牽引され、2023年比8%増の約3,620億米ドルに到達すると予想。

  • モバイルゲームの収益は逆風に直面: ハイパーカジュアル、シミュレーション、アクションのジャンルに支えられ、ダウンロード数は880億ダウンロードと横ばいで推移しているものの、消費支出は約1,070億米ドル(前年比-2%)に低下。

  • ECアプリの競争が過熱: 中国発のショッピングアプリTemuとSHEINが西洋進出を果たし、140%の伸びを達成。世界125の市場において、Temuがダウンロード数トップを記録。

  • 動画アプリが首位をキープ: SNSアプリとエンターテインメントアプリが2桁成長。利用時間は12%増の3兆時間、消費支出は10%増の約290億米ドルに。

  • リベンジ旅行”の急増: 旅行アプリのダウンロード数が13%上昇。統合旅行サービス(26%)、ツアー予約(80%)、フライト予約(43%)が成長を牽引。

  • リアルイベントが復活し、チケッティングアプリが急成長: Swifties(Taylor Swift のファン)や、Bey-Hive(ビヨンセのファン)の後押しを受けて、2023年には、チケッティングアプリの需要が加速しました。

2023年第三四半期いは、前年同期比31%ダウンロードが増加し、コロナ禍以前の2019年同期比では、77%増となっています。

レポート全文はこちらからご覧ください。

https://www.data.ai/jp/insights/market-data/state-of-mobile-2024/

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