リンダ・ロンシュタットの伝記映画の監督が決定した。米ザ・ハリウッドリポーターによると、デヴィッド・O・ラッセルが、セレーナ・ゴメスがロンシュタット役を演じる今作の監督に抜擢されたそうだ。

 ゴメスは先日、SNSでこの役柄について予告していた。現地時間2024年1月9日ゴメスは自身のインスタグラム・ストーリーで、ロンシュタットによる2013年の回顧録『Simple Dreams: A Musical Memoir』の写真をシェアしていた。

 ロンシュタットのマネージャーを務めるジョン・ボイランが設立した音楽出版社グレート・イースタン・ミュージックのウェブサイトによると、この映画はボイランとともにジェームズ・キーチ(【アカデミー賞】を受賞した故ジョニー・キャッシュの伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』や【グラミー賞】に輝いたロンシュタットのドキュメンタリー映画『ザ・サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』を手がけた)がプロデュースする。映画のタイトルは発表されていない。

 ゴメスがこの役にぴったりなのは明らかだろう。ゴメスによると、【グラミー賞】を11回受賞したロンシュタットに似ていると何度も言われてきたそうだ。2015年に『On Air With Ryan Seacrest』に出演した際、彼女は、「彼女に似ていると言われることが多かったです。それで彼女の音楽を聴くようになったんです」と語っていた。

 ラッセルは、映画『世界にひとつのプレイブック』、『アメリカン・ハッスル』、『ザ・ファイター』などで【アカデミー賞】に5度ノミネートされている。最新作は、クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッドワシントンら豪華キャストが集結した2022年の『アムステルダム』だ。

 ロンシュタットは、2011年にパーキンソン病と診断されたことを理由に引退を発表したが、後にパーキンソン病に似た進行性核上性麻痺という脳疾患を患っていることを公表した。2014年には【ロックの殿堂】入りを果たし、2016年にはレコーディングアカデミーから<生涯功労賞>を受賞した。数十年にわたるキャリアの中で、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”のTOP10に10曲を送り込み、1975年2月には「You're No Good」で首位をマークした。

セレーナ・ゴメス、主演するリンダ・ロンシュタット伝記映画の監督決定