カブス入りした今永。レッドソックスも関心を示していたが、オファーの内容には優劣があったようだ(C)Getty Images

 DeNAからポスティングメジャー移籍を目指していた今永昇太カブスへ入団することが決まった。左腕の動向には複数の球団が熱視線を送っていたが、他球団が提示した契約内容など、徐々に舞台裏が明らかになっている。

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 レッドソックスの地元メディア『Boston Sports Gordo』の公式X(旧Twitter)は現地時間1月13日に「レッドソックス先発投手ショウタ・イマナガに提示したオファーは2年契約で、さらに球団側が保持する2年の延長オプションが含まれていた。この2年間の年俸はシカゴの最初の2年よりもわずかに高かったが、カブスはより年数の多い長期契約を彼に与えた」と投稿。レッドソックスが今永に2年契約提示していたと伝えた。年俸はカブスよりも上回っていたようだが、契約年数は少なかったようだ。

 この投稿に米スポーツメディア『FanSided』が反応。「レッドソックスからショウタ・イマナガに提示されたオファーの詳細を見てひどくイライラする。レッドソックスは左腕と契約する可能性があったが、交渉ではカブスが明らかに有利だった」と憤った。

 同メディアはカブスが今永と結んだ4年総額5300万ドルについて「イマナガが好投を続ければ、カブスはお買い得な条件で彼と契約したことになる」と綴り、「イマナガはNPBからMLBへの移籍が決まったが、その道中で壁にぶつかることもあるだろう。彼のように新しい国に移り、まったく新しいリーグで投げる投手にとって、高い金額よりも長期で保障された契約を好むことは容易に理解できる」と記載し、カブスが争奪戦に勝利した要因を分析した。

 一方、レッドソックスについては「ボストンはイマナガがインセンティブよりも長く保証された契約を好むことを知っていたはずだ。フロントオフィスは、実際にオファーを出す前に、そういった調査をしておくべきだ」と、2年契約を提示した球団フロントを厳しく非難した。契約内容によってはレッドソックス入りの可能性も十分にあったのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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