日本人の食卓に、欠かせないのが「ごはん」です。「毎日炊くのは大変」という人におすすめなのが冷凍保存ですが、おいしく仕上げるためにはコツがあります。「クレラップ」でおなじみの株式会社クレハ公式サイト「クレライフ」より、保存と解凍のポイントを紹介します。

まずは冷凍のコツをマスターしよう

まずは、ごはんを冷凍するためのコツです。クレライフでは、「ごはんの包み方」と「冷やし方」の2つのポイントにわけて紹介しています。

冷凍したいごはんは、お茶碗1杯ぶんずつに分け、熱いうちにラップでくるみましょう。この時、できるだけ薄く平たい状態にするのがコツ。ボール状に丸めてしまうと、加熱した際にムラが生じてしまいがちです。熱いうちに包むのは、水分を保つため。湯気ごと閉じ込めてしまいましょう。

包んだごはんはできるだけ素早く冷凍するのがポイントです。粗熱が取れたごはんは、熱伝導率の高いアイテムに置いたりくるんだりして冷凍庫で冷やしてください。金属製のトレーに乗せて冷やすのがおすすめですが、適当なものがなければアルミホイルでもOK。ラップの上から包んでください。

解凍のポイントは全部で3つ

続いては解凍する時のポイントです。こちらは全部で3つのコツを意識してみてください。

冷凍ごはんは、自然解凍ではなく電子レンジを使って温めること。その理由について、クレライフでは以下のように解説されています。

電子レンジで急速に加熱すると、冷凍ごはんが「糊化」という作用で米粒がふっくらした状態に戻ります。糊化とは、加熱されることでごはんの中に含まれるでんぷんが水分を吸って、粘着性のある糊状になり、ごはんがふっくら柔らかくなるという仕組みです。

クレライフ ーより引用

対して自然解凍した場合、でんぷんが劣化しやすい温度状態が長くなるため、ごはんがおいしくなくなってしまいます。

2つ目のポイントは、温めるタイミングについて。乾燥を防ぐため、食べる直前がおすすめですよ。

3つ目のコツは、電子レンジで温め中に一度庫内から取り出すことです。ラップの包みを取ってお茶碗に移したら、いったんごはんをほぐしてください。この状態で再度加熱すると、ふっくらおいしく仕上がるでしょう。

ごはんを冷凍すると、おいしく食べられる期間が長くなります。保存期間の目安は、約3週間です。ラップで包んだ後にフリーザーバッグにまとめ、冷凍した日付を書いて管理するのがおすすめですよ。


[文・構成/grape編集部]

出典
クレライフ
※写真はイメージ