年末年始や夏季休暇、GWなど、まとまった時間が取れる時期がある。そんな時は、ひとりでゆっくり漫画を読みふけるのもいいのではないだろうか。
本稿では、2～15巻前後で読み切れるおすすめの漫画を13作品紹介している。バトル系やサスペンス、恋愛、趣味系、サバイバルアクションなど、あらゆるジャンルの漫画をピックアップしているので、興味のあるものをぜひ手にとって、年末年始の時間を充実させていただきたい。
【大きな画像をもっと見る】- 項目
- 16bitセンセーション
- 地獄楽
- ペリリュー 南国のゲルニカ
- 武装錬金
- バトルロワイアル
- ウッドストック
- 骨が腐るまで
- 望郷太郎
- 無法島
- 恋は雨上がりのように
- 聲の形
- ひかえめに言っても、これは愛
- 俺物語!!
おすすめ完結漫画 少年漫画
16bitセンセーション著:原案、みつみ美里・甘露樹、漫画/若木民喜全2巻
パソコンが一般家庭にも入り込み始めた1992年。PC98シリーズをはじめとする16bitマシンの普及とともに、美少女ゲームという新たなゲームジャンルが誕生した。そんな激動の時代、小さなパソコンショップの2階に開発室を構えるソフトハウス「アルコールソフト」に関わるようになった大学生・上原メイ子は、アングラでディープで、魅惑的な美少女ゲームの世界にどんどんはまり込んでいく。原案を、アクアプラスのみつみ美里、甘露樹が手がけ、漫画を「神のみぞ知るセカイ」の若木民喜が手がける実録美少女ゲーム業界コミック。アニメ化も決定しており、今後注目度が急上昇すること間違いなし！
地獄楽著:賀来ゆうじ/全13巻
4月からTVアニメが放送中の本作の舞台は、江戸時代。最強の忍である画眉丸をはじめとする死罪人たちは、ある島で‟不老不死の仙薬”を見つければ誰か一人を無罪にすると告げられる。しかし、上陸した島は「極楽浄土」の噂に反し、恐ろしい生物がはびこる「地獄」だった。 一番の見どころは、一筋縄ではいかない【死罪人】たちと、その監視役として同行する【打ち首執行人】たちの間に生まれる絆。生きざまも信念も異なる彼らの共闘が、やがて島の謎を解き明かす大決戦へと繋がっていく──全13巻に渡って一つの戦いを描ききった感動作は、一気読み間違いなしだ。
ペリリュー 南国のゲルニカ著:武田一義、原案協力／平塚柾緒（太平洋戦争研究会）/全11巻
太平洋戦争末期、激戦地となったペリリュー島。そこで繰り広げられた凄惨な戦闘と、日本兵たちのサバイバルを描く真実の物語。絶海の孤島ゆえに援軍も見込めず、いかに長く米軍を引き留めるか。ただそれだけのために玉砕も認められなかった日本兵たちは、どのような結末を迎えたのか……。緻密な取材と想像力で描かれる戦場のドラマは、不穏な空気をたたえる現代を生きる我々の心に強烈なメッセージを投げかける。現在アニメ製作が進行中。本作がいかに映像化されるか、非常に気になるところだ。
武装錬金著：和月伸宏/全10巻
人を食べる怪物・ホムンクルスに殺された高校生の武藤カズキが、錬金術によって造られた武器「武装錬金」で戦うバトル漫画。
一度は死んでしまったカズキだが、謎の少女・津村斗貴子が錬金術の合金をカズキの心臓に埋め込んだことで息を吹き返す。そこからカズキと斗貴子の、ホムンクルスを倒すバトルが始まる。バトルが進むにつれて強敵が現れて……？
全10巻で、年末年始に読み切るにはちょうどいい長さだ。
バトルロワイアル著:田口雅之,高見広春/全15巻
架空の全体主義国家・大東亜共和国で繰り広げられる、中学生同士の殺し合いゲームを描いた作品。藤原竜也主演で映画化もされているため、ご存じの方も多いだろう。
同国で毎年開催されている殺し合いプログラムに、主人公の七原秋也は選ばれてしまう。お人好しで真っすぐな性格の秋也は、人を殺すなんてもってのほか。しかし生存者はひとりしか許されない。
秋也は殺されるのか、殺すのか。身震い必至の殺し合いゲームの結末を、どうかその目で見届けてほしい。バトルロワイアルは全15巻で完結する。
ウッドストック著：浅田有皆/全18巻
伝説のロックフェス「ウッドストック」に憧れる青年・成瀬楽は、バンドに興味がありながらも内気な性格ゆえメンバーを集めることができなかった。
しかしネット上で架空のバンド「Charlie（チャーリー）」をひとりで立ち上げると、思いのほか広がりを見せ、凄腕ドラマーの新山椎奈に見つかる。そして彼女とバンドを組むためにメンバーを探すことになるというお話。
漫画であるにもかかわらず、目に見えるはずのない「音」を感じることができるのが同作の最大の魅力といえるだろう。ステージパフォーマンスの描写は圧巻で、まるで自分が本当に客席にいるかのよう。ストーリー展開がわかりやすいため、バンドや音楽に詳しくない方でも楽しめる。全18巻。
骨が腐るまで著：内海八重/全7巻
一見なんの共通点もなさそうな、とある高校生5人組。実は彼らには、「5年前にひとりの男性を殺し、死体を隠した」という秘密があった。
彼らは毎年夏祭りの夜、死体を隠した裏山に死体を確認しに行くのが恒例の儀式だった。例年通りその年も確認しに行くと、なんと死体は消えていた。さらに何者かからの謎のメッセージもあり……？
死体を盗んだ犯人がわからずに揺れ動く5人の友情が、スピード感あふれるスリリングな展開とともに描かれている。全7巻で、読み切りやすいのもうれしいポイントだ。
望郷太郎著：山田芳裕/全9巻
大手商社のイラク支店長・舞鶴太郎は、世界的な大寒波から逃れるために人工冬眠に入る。そして目覚めると、そこは500年後の世界。一緒に冬眠していた妻と息子は、装置が停止してすでに亡くなっていた。
妻子どころか誰ひとりいない世界で、太郎は「せめて日本を見て死にたい」と思い立ち、日本を目指す。文明が崩壊した世界でたったひとり生き残った太郎は、どう日本にたどり着くのか。全9巻。
無法島著：森恒二/全6巻
近未来の日本が舞台の物語。死刑廃止論の高まりから、試験的に流刑制度が導入された。それは死刑に相当する凶悪犯たちを、通称「無法島」と呼ばれる無人島に送り込み、放置するというもの。
送り込まれた62人の凶悪犯たちは、限られた食料や女をめぐって争い始める。半グレの男・ジンボが暴力で島を支配する動きが出ると、冤罪(えんざい)で送り込まれたカイトは対立することを余儀なくされる。
サバイバル要素満載で、非日常を味わうのに最適だ。全6巻。同じ島を舞台に、自殺未遂を繰り返した人々が送り込まれる「自殺島」も必読である。
恋は雨上がりのように著：眉月じゅん/10全巻
感情表現が少ない高校2年生の17歳、橘あきら。そんな彼女が密かに想いを寄せていたのは、バイト先のファミレスの店長・近藤正己だった。
近藤は、45歳の冴えないバツイチの子持ち。17歳の少女から好意を持たれているとは露知らず、普段通りに業務をこなす日々を過ごしていた。ある時、橘から気持ちを告げられて物語は大きく動き出す――。
本作は、「月刊!スピリッツ」で連載スタート直後にアンケートで堂々の1位を獲得すると、待望の1巻発売後には重版出来。年の差28歳のふたりの恋の行方はどうなるのか、全10巻の恋愛叙情譜である。アニメやドラマ化もされているのであわせて見てほしい。
聲の形著：大今良時/全7巻
幼い頃、ガキ大将だった石田将也は、悪意ない好奇心から聴覚障害を患う西宮硝子を傷つけてしまう。その結果、周囲から孤立してしまいそのまま高校生になった石田は、過去を清算するために、西宮を探すことに。果たして石田の贖罪は受け入れられるのか。聴覚障害者との関わり方というセンシティブな題材をストレートに、されど優しく描ききった。
全7巻に詰まった語りきれないほどのストーリー性に、年末年始であることを忘れて没頭してしまうこと間違いなし。2016年にはアニメ映画も公開された、人の道徳心に訴えかけるような作品だ。
おすすめ完結漫画 少女漫画
ひかえめに言っても、これは愛著：藤もも/全4巻
自立した優等生の天川理沙が、ヤンキー少年・大平禅との出会いをきっかけに、少しずつありのままの自分を表現していく物語。
同作は少女漫画だが、30代男性こそぜひ読んでみてほしい。隙のない理沙が少しずつ心を開いていく様子は、男性ならグッとくるものがあるだろう。禅のキャラクターもオラつき過ぎず、人として魅力的な「令和のヤンキー」といった感じで男性にも刺さると評判だ。
忙しい日々を送るうちに忘れていた心のときめきを、同作品で思い出すのも悪くない。全4巻。
俺物語!!著：アルコ, 河原和音/全13巻
身長2mの大男・剛田猛男と、親友でイケメンの砂川誠との高校恋愛模様を描いた漫画。
猛男はまったく女子にモテないため、関わる女子は皆いつも隣にいる誠に惹かれていく。しかし電車で痴漢されていた大和凛子を猛男が助けたことから、猛男と凛子の仲は恋愛に発展する。
これまで恋愛経験ゼロだった猛男が、アタフタしながら凛子と向き合う姿には心を揺さぶられるものがある。同作は少女漫画だが、女心に無頓着な猛男は男性が見ても楽しめる。
クスッと笑えるシーンもあれば胸に響くシーンもあり、「泣きながら笑える」という不思議な感覚で読めるのは同作しかないと言っても過言ではない。全13巻。
>> 【2024】完結で一気に読める！オススメ完結漫画13選！バトル系や恋愛まで の元記事はこちら
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