1月8日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。卒業編&新年特別編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。

参考:【写真】ゆのんが「激イケメン、やばい!」と声を弾ませるアレックスとの2ショット

 以下より、1月15日公開の2話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

・ゆのん、アレックスとの“猫を被った”2ショット「激イケメン、やばい!」

 ゆのん(中島結音)、襲来。前回参加した旅から心機一転。高校最後の恋を探しにくる継続メンバーも多いなか、まさかのゆのんまでもが追加参戦を発表した1話終盤。あれから間もなく、アレックスケイトアレックス)の誘いで2ショットに。実は、初対面ながらも、お互いの存在は以前から認知していた模様。特にゆのんは、アレックスを今年度の『男子高生ミスターコン』で見かけたときから、“ガチ”でカッコいいと目を光らせていたようだ。

 一途で優しく、とにかく笑顔の多い男子が好きなゆのんに対して、元気で、笑顔がかわいい子がタイプだと、目の前にいるゆのんの特徴を大胆ながらも忍ばせる形を言葉にしたアレックス。この会話でも、どこかおどおど。自らリードする場面も見られないが、そんなことをゆのんは許さない。唐突に「カッコいいね」と切り出すと、アレックスは「なんすか急に」と、素の声で驚いている。“なんですか”ではなく、意表を突かれた“なんすか(笑)”というニュアンスなのがポイントだ。

 久しぶりの登場ながら、その振る舞いは“べっぴんさん”という表現が似合うと再確認させてくれたゆのん。とはいえ、自身としては大人しく、猫を被ってしまったというが、恐縮ながらそんな様子は微塵も感じられず。アレックスが去ってすぐ「激イケメン、やばい!」「“とびっきり”じゃな」と声を弾ませる元気な姿は、さきほどまでとそんなに変わりがないような……。

 猫を被っていたということで勝手な想像だが、一人になった瞬間のラフさを見て、彼女が実家に帰った際は、靴も靴下も脱ぎ散らかし、なんなら高校の制服もほっぽり出して、Yシャツのままベッドにダイブするタイプなのだろうと、要らぬ想像をしてしまった。誤解であれば訂正してほしいし、「ゆのんだけに集中してもらえるように頑張りたい」と、新たな恋に期待感を抱く彼女を精一杯に応援させてもらいたい。

・そうた×そら、“別の形”で笑って帰るために「そらちゃんのことを想っていたから」

 この日の午後は、プールでのフリータイムに。きさき(寺島季咲)が継続メンバーとして登場したことで、彼女の方に意識を引っ張られているそうた(米山颯太)。自身の想いを改めて整理したのだろう。前回の『九龍編』からの“仲間”であるそら(中川そら)をプールサイドに呼び出すと「言っとかなあかんことがあって」と、“あの話題”を切り出す。

 「僕も前を向いて、いま気になっている人に声をかけて、頑張ろうかなって」。“あの話題”とは、1話のダイジェストでも触れた、きさきに対する想いが、そらへの“それ”を徐々に上回ってきている予感。「こんな報告して、うれしいキモチにならんと思うけど。それでも前の旅から一緒にやってきて、そらちゃんのことを想っていたから」と、大切な人だからこそ自分なりの決心を伝えることを選んだ。彼にとってそらは、この宣言をした瞬間から“好きな人”から“好きだった人”。それ以上の意味で、前回の旅からの“仲間”に変わってしまう。

 それでも、今度こそ別の形であれど、日本には笑って帰りたいから。そうたの想いを受け止めきれずか。複雑な表情をごまかしきれなかったのが、画面を眺めての筆者の本気の感想である。もしかすると『九龍編』で想いを寄せられたるい(村澤瑠依)とそうたであれば、そうたの方を選ぶ可能性が高かったのか。……きっと、もしかすると、いや、そうただったのだろう。“元カレ・元カノ”のしっとりした空気感が流れるにはまだ少しだけ時期が早い、そらの内側にある甘酸っぱい想いが、我々の心にもテレパシーで運ばれてくる感覚の2ショットだった。

・きさき、思い出の地で見つけた運命の出会い「プーケットで、いまがいちばん幸せです」

 プールでのフリータイムを終えると、今度は男子メンバーによるビーチフラッグ対決に。見事に優勝した1名には、気になる相手と特別なナイトデートに繰り出せるという。男子陣6名のうち、みさき(北島岬)とそうたは陸上部、えいじ(吉田叡史)が野球部と、かなりの平場に強そうなメンバーが集まった今回。余裕な様子で決勝戦まで勝ち切ったのは、今回の旅の主人公=えいじだった。

 デートの相手に指名したのは、きさき。理由は、この直前にプールでした2ショットで、きさきの好きなことや、彼女自身のことを質問しきれなかったから。きさきもまた「えいじくんと話しているとき、楽しいなって思ったの」と、いつも以上にピュアな声で答えてくれる。素直にかわいい。

 デートのシチュエーションは、乗馬体験。それも、きさきが初めて『今日好き』の旅をした思い出の地=プーケットのビーチ。寄せては引いていく波が煌めくビーチで、おまけにサンセットが彩るマジックアワーつきだ。えいじにとって、幸せだったのはこれだけではない。きさきはとりわけ、このナイトデートに強い想いを抱いていたのである。これまでの旅では、相手に指名されなかった“特別なデート”。行きたくとも、行けなかった。だからこそ「誘ってくれてありがとう」の言葉にも、普段の『今日好き』以上に重みが増す。

 これまでのダイジェスト記事で何度も強調してきたかもしれないが、たとえ参加シーズンやそこでの出会いは同じでないにせよ、過去に同じ経験をし、そこでの想いに共感しあえるからこそ、惹かれ合う恋があるというもの。苦い水を飲んできた時間は、決して無駄にはならない。「プーケットで、いまがいちばん幸せです」というきさきの一言には、前回のプーケットでの旅も含めてという“含み”があったことは、誰もが感じ取れたはず。この場所で過去の未練を清算できた。そんなメッセージを受け取ったら、えいじでなくとも舞い上がってしまう。少なくとも、筆者はそうである。

 まだ2話目。まだ初日の夜に突入すらしていないのが不思議で仕方ないほど、あまりにも見どころばかりな『卒業編&新年特別編』。激動の展開は、このままさらに加速するようだが……。

(一条皓太)

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