お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志に浮上した女性への性的行為強要疑惑と芸能活動休止に関し、タレント・上沼恵美子が番組で熱く語った持論が絶賛を浴びている。

 上沼といえば、松本とは2021年までM-1グランプリでともに審査員を務めるなど、何度か共演経験もあるが、1月14日に放送された「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)では、今回の松本の疑惑について「真っ赤なウソでは、私はないと思ってる」「私も女やってるんで、吐きそうになったの。その行為が」「超一流の人やのに、遊びは三流以下」「裁判で休むのは詭弁」「奥さんもお嬢さんもいてて、最低のことをしてます。謝罪して下さい。女性たちに」などと忖度ナシで糾弾し続けた。

 ただし、一方で上沼は、松本のお笑いの才能を高く評価した上での叱咤であり、“ただのオバチャンの意見”であるとも表現。他のコメンテーターには出せない唯一無二の辛口コメントを残したが、およそ4年前の共演時に、興味深い発言を残していたとして、それが今、SNSで注目を集めている。

「19年11月放送の『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)です。上沼と松本が、1対1の対談をしているんですが、話題が芸能界のスキャンダルへと波及すると、松本は『もちろんボクは犯罪はいっさい犯してないですよ? ただ、それ以外の何かのスキャンダルが出た時、たとえば不倫とかですけど、そんな時は上沼さんも(番組で)扱ってくださいね』と自身の醜聞はスルーしないでほしいと要請。これに上沼は食い気味で『もーちろんですよっ!』『もう1時間使って』と返し、あまりの迫力に松本も『怖いな 笑』とビビるほどでした。続けて松本が『そこを扱わない上沼さんであってほしくない』と指摘すると、上沼は『絶対扱います。スタッフが“これ辞めときましょう”言うてもやります』とさすがの女帝ぶりを見せつけています。さらに『テレビは(編集で)切られるけど、3時間、生のラジオやってるんで。そこでしゃべります』と“約束”。さらに『擁護しますから』と、“自分は味方になる”宣言もしていました。松本からは『擁護しなくてもいいんですけど…』と返されるも、『いえ!』『(松本が)5人殺しても擁護します』『そのぐらいファンです』などと、ジョークまじりとはいえ、何とも大胆な発言をしていたんです」(テレビ誌ライター)

 結局、上沼は松本のスキャンダルをしっかりと正面から番組で取り扱うという部分では有言実行を果たしたが、告発された内容を考慮したのか、「擁護します」との約束については真逆の対応を取っているが…。いずれにせよ、今の芸能界で、こうした立ち回りができるのは上沼しかいないことは間違いないだろう。

(木村慎吾)

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