ドルトムントの元ドイツ代表MFマルコ・ロイス(34)に古巣帰還の可能性があるようだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じている。

ドルトムントの下部組織育ちで、2012年夏にボルシアMGから加入して以来、12シーズンに渡って在籍しているロイス。これまでクラブ通算410試合に出場し、167ゴール124アシストを記録。在籍期間に2度のDFBポカール、3度のDFLスーパーカップを制している。

ただ、今シーズンの開幕を前に2018-19シーズンから5年に渡って務めたキャプテンの座を退くことを表明。今シーズンここまでは公式戦23試合6ゴール3アシストとまずまずの数字を残しているが、シーズン終了後に満了する契約を延長する可能性は非常に低いと見られている。

そういったなか、『シュポルト・ビルト』はロイスの新天地として2009年から2012年まで在籍し、ブレイクのきっかけを掴んだボルシアMGへの復帰の可能性を報じている。

ドルトムントに強い愛情を抱くロイスは来夏に他の国内クラブからのオファーを受け入れる可能性は低いが、古巣からオファーが届いた場合はこれを検討する可能性は十分にあるという。

一方、ボルシアMGは経験豊富なアタッカーの獲得を補強の優先事項に掲げており、ロイスはまさに求めるプロフィールに完全にマッチした選手と言える。

ただ、財政面に問題を抱えるボルシMGが高額なロイスのサラリーを支払うことは現時点で困難な状況にあり、移籍実現に向けてはクラブの資金調達に加えて、ロイス側も減俸を受け入れる必要があるようだ。

なお、ボルシアMGで5度のリーグ制覇を果たしたレジェンドである元西ドイツ代表GKのヴォルフガング・クレフ氏は、ロイスの復帰の可能性について以下のように言及している。

「ロイスがグラードバッハに行きたいのであれば、それは非常に魅力的だろう。最も重要なことは資金調達が可能であるかということだ。彼は給与体系を壊してはいけない。その経験を踏まえれば、ロイスは間違いなくクラブにとってプラスになるだろう。私の大好きなプレーヤーである、ロッコ・ライツは彼から多くのことを学ぶことができる」

現状ではあくまで可能性のひとつという程度だが、ロイスの12年ぶりの古巣帰還は実現するのか…。