セリエA第20節が16日に行われ、ユヴェントスとサッスオーロが対戦した。

 今シーズンの開幕から好調を維持し、ここまで14勝1敗4分の2位につけているユヴェントス。現在は、公式戦16試合無敗と波に乗る“ビアンコネリ”だが、首位を走るインテルが13日に勝利したため、暫定の勝ち点差は「5」となっている。4シーズンぶりのスクデット獲得に向け、落とせない試合が続くなか、12位のサッスオーロを本拠地『アリアンツ・スタジアム』に迎え撃った。

 試合は、15分にユヴェントスがスコアを動かす。中盤でダニエレ・ルガーニがインターセプトすると、素早くパスを繋いでカウンターを仕掛ける。右サイドでボールを持ったファビオ・ミレッティからの横パスを、ボックス手前で受けたドゥシャン・ヴラホヴィッチが左足に持ち替えて思い切りよく振り抜く。強烈なシュートはゴールへと吸い込まれ、ユヴェントスが先制に成功した。

 リードを許したサッスオーロも32分、前線でボールを失った直後にダニエル・ボロカがプレスをかけて即時奪回に成功。マッティア・ヴィーティを経由してペナルティエリア左角でパスを受けたアルマン・ロリアンテが、右足でファーサイドを狙ったシュートを放つ。しかし、枠を捉えた一撃はユヴェントスのGKヴォイチェフ・シュチェスニーに弾かれ、惜しくも得点には至らなかった。

 すると、37分にドリブル突破を試みたミレッティが倒され、ユヴェントスが絶好の位置でフリーキックを獲得する。キッカーを務めたヴラホヴィッチが、ボックス右角から直接シュートを狙うと、ボールは壁上を通過しながらクロスバーに直撃し、鮮やかにゴールイン。今シーズンのチームトップスコアラーが、貴重な追加点を獲得した。

 64分には、サッスオーロのドメニコ・ベラルディがユヴェントスのゴールに迫る。相手のコーナーキックから、味方のクリアを拾ったロリアンテがドリブルで前進し、ハーフライン手前でベラルディがスイッチする形でボールを引き取る。そのまま推進力溢れるドリブルで長い距離を持ち運び、バイタルエリアに侵入したところでミドルシュートを選択。勢いのあるボールは、相手選手にディフレクションしながらゴールマウスに飛んで行く。逆を取られて体勢を崩したシュチェスニだったが、倒れ込みながら右手一本で弾き出してピンチを防いだ。

 大きなチャンスを作れない時間が続いたユヴェントスだったが、89分に復帰戦となったフェデリコ・キエーザにゴールが生まれる。前線から激しくチェイシングを行ったアルカディウシュ・ミリクが、左サイドの高い位置でボールを奪取。横に流れたボールは、相手選手とコンタクトしたキエーザを通過し、マヌエル・ロカテッリのもとへ。ボックス内でキープしながらキエーザにパスを繋ぐと、ワントラップから右足で放ったシュートはGKに弾かれながらゴールイン。ユヴェントスがリードを3点に広げた。

 結局、試合はそのまま3-0で終了し、ユヴェントスが勝利を収めた。次節、ユヴェントスは21日にアウェイでレッチェと対戦。サッスオーロは28日にアウェイでモンツァと対戦する。

【スコア】
ユヴェントス 3-0 サッスオーロ

【得点者】
1-0 15分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス
2-0 37分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス
3-0 89分 フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス

サッスオーロから2ゴールを挙げたヴラホヴィッチ [写真]=Getty Images