コパ・デル・レイのラウンド16の3試合が16日に行われた。

セビージャを率いるキケ・フローレス監督にとって古巣対戦となったヘタフェvsセビージャは、アウェイのセビージャが1-3で勝利した。

両チームは立ち上がりから球際でバチバチとやり合うなか、前半は良くも悪くもセルヒオ・ラモスが主役に。開始8分にセットプレーからスソの正確なクロスを百戦錬磨のベテランDFが頭で合わせ、アウェイチームが早々に先制点を奪う。

だが、ここからホームチーム優勢の時間が続くと、23分にはロングボールの処理を誤ったセルヒオ・ラモスのヘディングでのクリアがゴール前のスペースに落ちると、これに抜け目なく反応したマタがGKドミトロビッチアクシデントで急遽スタメン起用となったGKフローレスの頭上を抜く巧みなループシュートですぐさま同点に追いついた。

その後は追いついた勢いに乗るヘタフェペースで試合が進んだものの、マジョラルらの決定機は逆転ゴールには繋がらなかった。

1-1のイーブンで折り返した後半は直近のアラベス戦でセビージャでのトップチームデビューを飾った23歳のFWが主役に。立ち上がりの48分にはカウンターから右サイド深くに抜け出したオカンポスからの正確なクロスにファーで反応したイザーク・ロメロがヘディングで合わせ、値千金のトップチーム初ゴールを奪取。

これで完全に乗ったロメロは直後の55分、カウンターからボックス付近へ果敢な攻撃参加を見せたソウからのプレゼントパスを冷静にゴールネットへ流し込み、ドブレーテを達成した。

後半半ばから終盤にかけてはエースのウナルなど続けて攻撃的なカードを切ったヘタフェがボールも主導権も握って押し込み続ける。だが、時間の経過とともにバタバタ感がなくなったGKフローレスを中心に粘り強く守るアウェイチームの守備をこじ開けることはできなかった。

この結果、イザーク・ロメロのドブレーテの活躍によってセビージャがベスト8進出を決めた。

バスク自治州ダービーとなったアスレティック・ビルバオvsアラベスは、ホームのアスレティックが2-0で勝利した。

リーグ戦から若干メンバーを落として臨んだアスレティックだが、地力の差によって優位に試合を進めていくと、前半半ばの28分にはボックス左で馬力のある仕掛けを見せたビジャリブレがニアを射抜く強烈な左足のシュートを突き刺し、古巣に恩返しゴールを決める。

ホームチーム1点リードで折り返した後半はアラベスが立ち上がりに幾つか決定機を作ったものの、これを決め切れない。すると、60分にはデ・マルコスからの正確な右クロスを再びビジャリブレが今度はダイビングヘッドで合わせ、古巣相手に痛烈なドブレーテを達成した。

これで余裕の展開となったバルベルデのチームは週末のリーグ戦を睨んで主力を下げてカンテラーノをピッチに送り出し、危なげなく2-0のスコアで試合をクローズバスク自治州ダービーを制して8強入りを決めた。

また、今ラウンドに2部のチームとして唯一参戦となったテネリフェとマジョルカの一戦は、120分の激闘の末にマジョルカが0-1で勝利した。

プリメーラでも得点力に問題を抱えるアギーレのチームは、この試合でもテネリフェの堅守を前に攻撃が停滞。セットプレーを含めてゴールの匂いをさせる攻撃を見せられず、90分間の戦いを終えた。

それでも、PK戦突入不可避と思われた延長後半土壇場の120分にパワープレー気味の攻撃からボックス中央のラリンがDFに囲まれながらも右足で巻き込む形の見事なグラウンダーシュートを左隅に突き刺し、劇的ゴールを挙げた。

この直後に試合はタイムアップを迎え、プリメーラ勢の意地を見せたマジョルカがベスト8進出を決めた。

◆コパ・デル・レイ ラウンド16
▽1/16(火)
ヘタフェ 1-3 セビージャ
アスレティック・ビルバオ 2-0 アラベス
テネリフェ(2) 0-1 マジョルカ

▽1/17(水)
《28:00》
バレンシア vs セルタ
《29:00》
オサスナ vs レアル・ソシエダ
《29:30》
ジローナ vs ラージョ・バジェカーノ

▽1/18(木)
《27:30
ウニオニスタス(3) vs バルセロナ
《29:30》
アトレティコ・マドリー vs レアル・マドリー

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