株式会社PLAN-B(本社:東京都港区、代表取締役:鳥居本 真徳)が運営をするINUNAVI(いぬなび)(https://inunavi.plan-b.co.jp/)は全国の犬の飼い主さん453人を対象に「ドッグフード」に関するアンケート調査を実施しました。

▼本記事
ドッグフード選びの基準に変化が!?市場傾向と人気フードのトレンドを徹底調査【飼い主453人アンケート】
https://inunavi.plan-b.co.jp/dogfood_data_2024/

  • 調査結果まとめ

・普段ドッグフードを与えている主な方法は「ドライフードのみ」が53.4%と半数以上を占め、ドライフードにトッピングやウェットフードを利用している飼い主と合わせると約95%がドライフードを与えている結果になった

・現在与えているドッグフードは「ロイヤルカナン81人が最多で、ラインナップが豊富なことやホームセンターなどでも販売されているなど、手軽さが魅力と推測できる

・現在与えているドッグフードに「大変満足」している飼い主は26.9%にとどまり、不満要素にはドッグフードの内容よりも愛犬の食いつきが大きく関係していた

・店頭に並ぶドッグフードで価格帯が同じなら惹かれるアピールで最も多い回答は「無添加」167人と、できれば添加物を与えたくないという心理が見える

・販売価格が同じだったら与えたいドッグフードは「市販の手作りフード」が200人と最多で、「健康に良さそう」「美味しそう」といったコメントが多く見られた

ペットショップなどで見かけた気になるドッグフードは「ロイヤルカナン」32人が最多になり、みんなが購入している、人気といった安心感があると考えられる

  • 現状ではドライフードを与えている飼い主が9割超!

■普段ドッグフードを与えている主な方法は?

・ドライフードのみ:53.4%(242人)

・ドライフード+トッピング:32.7%(148人)

・ドライフードとウェットフードどちらも:8.8%(40人)

・半生フードのみ:4.2%(19人)

・ウエットフードのみ:0.9%(4人)

普段ドッグフードを与えている主な方法で最も多かったのは「ドライフードのみ」53.4%でした。

次いで、「ドライフード+トッピング」32.7%、「ドライフードとウェットフードどちらも」8.8%と続き、すべてを合わせるとドライフードを与えている飼い主は94.9%という結果に。

これは、ウェットフードに比べてドライフードは与える量が少ないため経済的で手軽、保存性が高い、ウェットフードに比べて安いといったことが背景にあると考えられます。

また、硬いものを食べさせたほうが顎の力が衰えない、歯に汚れがつきにくいといった点で選ぶ飼い主もいるでしょう。

ドッグフードの歴史を見ると、日本ではドライフードが主流となっていた時期が長く、ドッグフード=ドライフードと思う飼い主も一定数いることもこうした結果になったのではないのでしょうか。

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現在与えているドッグフードで最も多かったのは「ロイヤルカナン81人でした。

ロイヤルカナンは年齢やサイズ、犬種別、療法食などラインナップが豊富で、ホームセンターなどでも購入できたり、推奨する動物病院も多いことなどが背景にあると考えられます。

また、「サイエンス・ダイエット」32人も同様の背景が挙げられますが、以下「モグワン」や「シュプレモ」など、価格だけではなく犬の健康に不要な添加物を使用していないドッグフードの名前が多く挙がっている傾向にありました。

2021年に行った調査で「ドッグフードを選ぶ基準」では「食いつき」が最多の回答となったものの、「価格」もそれに迫る勢いでした。

それにも関わらず極端に安価なドッグフードがあまり選ばれていないことを考えると、価格を抑えながらも健康を意識している飼い主が多いと考えられます。

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■現在与えているドッグフードに満足している?

・満足:57.4%(260人)

・大変満足:26.9%(122人)

・どちらとも言えない:14.6%(66人)

・不満:0.9%(4人)

・大変不満:0.2%(1人)

現在与えているドッグフードの満足度で最も多い回答は「満足」57.4%でした。

「大変満足」と回答した飼い主は26.9%にとどまり、多くの飼い主は何らかの不満や不安を抱えているようです。

実際のコメントをご覧ください。

■実際のコメント

【大変満足】

「トッピングをしなくてももりもり食べてくれるし、栄養バランスやカルシウムなど考慮して作ったものみたいなので」(女性 / 40代 / 柴犬:3歳)

「よく食べてくれるし残さない。毛に艶があり目も光っている。シニアも食べられるのでとても満足している」(女性 / 20代 / ポメラニアン:13歳)

「たまにサンプルを試したりしますが、大きくて吐いてしまう事があるのでこちらは小粒で安心です」(女性 / 30代 / トイプードル16歳

「大変満足」の基準は「よく食べてくれる」「ドライフードだけで食べてくれる」ということのようです。

確かに、飼い主が品質が良い、安全性が高いと思って購入しても、肝心の愛犬が食べてくれなければ何の意味もないことですね。

【満足】

「ある程度食いつきが良く、残さず食べてくれることが多いからです。トッピングなどが必要ですが、モリモリ食べている姿を見るとホッとします」(男性 / 40代 / トイプードル:14歳)

「1.食物アレルギーで選択肢がない2.減量できた」(男性 / 40代 / チワワ:4歳)

「食べず嫌いで、少しキツめの匂いだと口に入れても出すこともありましたが、今では残さず食べてくれます」(女性 / 30代 / マルチーズ:2歳)

「満足」と回答した飼い主では、「ある程度食べてくれる」というコメントが多く見られました。

トッピングをしてもドライフードを食べてくれない犬もいるためか、トッピングで食べてくれるなら良しとしている飼い主さんも多いと推測できます。

【どちらとも言えない】

「食べたり食べなかったりするので好みの味かどうかがわからないので」(女性 / 50代 / 柴犬:9歳)

「健康状態は良いので現状不満はないものの、流通されているフードの種類が多いのでこのままで良いのかいまいち分からないです」(女性 / 40代 / チワワ:6歳)

「しばらくすると飽きて食べなくなってしまうので」(女性 / 40代 / マルチーズ:9歳)

「どちらとも言えない」と回答した飼い主では、「フードの種類が多すぎて良いか悪いかわからない」といったコメントが多く見られました。

また、「食べたり食べなかったりする」「食べ飽きる」など食いつきに関するコメントも見られ、これまでのコメントから、近年はドッグフードの内容よりも犬の食いつきが飼い主の満足度の基準に変化してきていると考えられます。

【不満】

「あまり食べない」(男性 / 50代 / ミニチュアダックス:10ヶ月)

「ドライフードのみだと食べてくれない」(男性 / 60代 / トイプードル:15歳)

「好きではないようで食いつきません」(女性 / 50代 / トイプードル:7歳)

「不満」と回答した飼い主では、食いつきが悪いことに不満を感じているようでした。

「飼い主がドッグフードを選ぶ基準が変わった?重視する順番は3位「価格・仕様」2位「原材料」1位「○○」【飼い主453人アンケート】」でも食いつきが重要視されている傾向にあるように、近年の犬は食に対する関心が薄くなっていることがうかがえます。

総合栄養食のドッグフードを選ぶことが常識になってきた一方、嗜好性を高める配合になっているとはいえ、総合栄養食はさまざまな食材の使用や栄養添加で複雑な味になっているため、犬によっては複雑な味を苦手に感じるのかもしれません。

【大変不満】

「添加物が気になります」(女性 / 30代 / トイプードル:6歳)

こちらの飼い主さんは、尿路疾患の療法食を与えていますが、添加物が使用されていることに不満を感じているようでした。

原材料を調べてみると人工の保存料が使用されており、健康に問題のない量やそこまで影響のないものが使用されているとはいえ、気になる飼い主さんも少なくないでしょう。

療法食を指示されている場合ではほかに選択の余地もなく、心配する気持ちが不満となってしまったと考えられます。

  • 販売価格が同じだったら与えたいドッグフードは「市販の手作りフード」が200人と最多

■販売価格が同じだったらどんなドッグフードを与えたい?

・市販の手作りフード(ココグルメやペトコトなど):200人

・ドライフード:146

・ウェットフード:82人

・半生フード:66人

フリーズドライフード(K9やWOOFなど):56人

・エアドライフード(Ziwiやitiなど):28人

※複数回答、回答数578

販売価格が同じだった場合、与えたいドッグフードで最も多い回答は「市販の手作りフード」200人(全体の44.1

%)でした。

次いで「ウェットフード」82人(全体の32.2%)と、「普段与えているドッグフードの主な方法」とは、大きく異なる結果になりました。

手作りフードやウェットフードは給餌量も多く必要な上に、ドライフードに比べて割高ということから、コストの面で普段はドライフードを購入していることが推測できます。

また、近年は手作りご飯を作ってあげたいという飼い主さんも多く、栄養面の不安や作り方がよくわからない、時間がないといった理由で作ることが難しい場合であっても、栄養バランスを考えて作られている「市販の手作りフード」は魅力的に感じるのかもしれません。

さらに、手作りご飯のほうが長生きする傾向にある※という情報も多く目にするようになったため、こうした結果になったと考えられるでしょう。

※補足

ドライフードを与え続けた場合と手作りご飯を与え続けた場合の犬の寿命についてヨーロッパで研究が行われた際には、手作りご飯を食べていた犬がドライフードを食べていた犬に比べて平均で32ヶ月長生きしたという報告があったり(※1)、日本でも同様の調査で手作りご飯を与えていた犬のほうが長寿群で認められる(※2)など、手作りご飯は犬の健康に何らかの良い影響をもたらしているのではないかと考えられています。


(※1)参考:Relation between the domestic dogs’ well-being and life expectancy statistical essay https://www.ukrmb.co.uk/images/LippertSapyFullReport.pdf

(※2)参考:犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解析 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jve1997/5/2/5_2_77/_pdf

■実際のコメント

【市販の手作りフード】

「手作りなら、余計なもの(添加物)が入ってないと思うから、愛犬がココグルメをとても気に入っていたから」(女性 / 30代 / トイプードル:3歳)

「本当は自分で手作りしたいのですが忙しくて出来ないから」(女性 / 40代 / マルチーズ:9歳)

「自然派フードだし、家族と一緒のご飯を食べているという感じで良いなと思うのですが、価格が高くてなかなか手が出ない、日常使いするのが難しいから」(女性 / 30代/ 柴犬:5歳)

「手作りは健康に良さそうだと感じたからです」(女性 / 20代 / ミックス:5歳)

原材料や製法にこだわったもので安全性が高くおいしそうだからです」(女性 / 40代 / トイプードル:7歳)

現在販売されている市販の手作りフード(フレッシュフード)のほとんどが、不要な添加物を使用せず、人間が食べる食材を使用して作られており、素材の味や旨みを感じられて人間が食べても美味しいと思うようなものです。

原材料のこだわりや製造工場のこだわりなどもあり価格は高めになっていますが、安全性や手作りご飯風といった点に魅力を感じている飼い主さんが多いようでしたが、価格がネックになって普段は購入にまで至らないと見受けられました。

【ウェットフード】

「ウェットフードは少し高い価格帯が多くて品質が良さそうだと思うので、価格が同じなら利用したいです」(女性 / 40代 / チワワ:11歳)

「消化吸収への負担が少なそうだから」(女性 / 50代 / ミニチュアダックス:11歳)

「今はドライフードでも問題なく食べてくれるが、できればより自然な食品に近いウェットタイプのフードのほうが今後加齢が進む上で健康には良いのではと思うことがあるから」(男性 / 40代 / 柴犬:7歳)

「カリカリのドライフードばかりではなくワンちゃんも食事を楽しんでくれそうだから」(女性 / 30代 / ミニチュアダックス:10歳)

「ウェットフードは少し高くいつもは買わないのですが同じ価格でしたらわんちゃんにも贅沢をさせてあげられるから」(女性 / 20代 / 柴犬:2ヶ月)

ウェットフードの価格帯はピンからキリまでありますが、食事をすべてウェットフードにしようとすれば、水分を多く含みカロリー密度も低いことから、たくさんの給餌量が必要になります。

そのため、こちらも市販の手作りフード同様に、コストの面で躊躇してしまうようです。

【半生フード】

「食い付きがいいから美味しいんだろうなと思うため。また、ウェットフードだけ毎回与えてたらお腹が緩くなる可能性があるけれど、半生なら毎回与えても大丈夫そうだから」(女性 / 20代 / トイプードル:7ヶ月)

「ドライフードより食いつきがよさそうなため」(女性 / 30代 / トイプードル:2歳)

「食付きが良く、かつ比較的リーズナブルだから」(女性 / 30代 / ミックス:6歳)

「ウェットは食べきれないものが多いので管理が面倒だから」(女性 / 30代 / ミニチュアピンシャー:13歳)

「ドライよりも、多少水分を含んだものの方が香りがたつ分、食いつきもよく、噛みやすいと思うからです」(女性 / 20代 / トイプードル:8歳)

ドライフードより水分を多く含み、ウェットフードより水分が少ない半生フード(セミモイスト)は、ドライフードと同等程度の価格で購入することができますが、ドッグフード=ドライフードということが定着しているためか、購入には至っていないようです。

しかし、気になっている飼い主さんは66人(全体の14.6%)と比較的多く見られ、手軽さや管理のしやすさを魅力に感じているとうかがえました。

【ドライフード】

「1番管理が楽だから」(女性 / 40代 / ビーグル:3歳)

「餌やりにかかる手間が格段に抑えられます」(男性 / 20代 / 柴犬:7歳)

「汚れも少ないため。価格帯も安心価格の物が多いため」(男性 / 40代 / ポメラニアン:2歳)

「あと何日でなくなるか分かるからです。また同じタイプの物を与えないと食べなくなるのでは?と思うからです」(男性 / 40代 / シーズー:7歳)

「しっかり噛んで食べるのも大切だと思うので、基本的にはドライフードを与えたいです。ドライフードの上にウェットフードを乗せて味変して与えることもあります」(女性 / 20代 / ミニチュアダックス:6ヶ月)

ドライフードと回答した飼い主さんは、「保存が容易」「管理がラク」「手間がかからない」といったコメントが多く見られました。

利便性に加え、普段から与え慣れているもののほうが与えやすいということもあるのかもしれません。

フリーズドライフード / エアドライフード】

フリーズドライフードやエアドライフードは、生の食材の栄養や風味を損なわずに保存できると聞いたので、試してみたいと思います」(女性 / 30代 / 柴犬:5歳)

「新鮮な食べ物で栄養バランスが良い」(女性 / 20代 / ゴールデン:5歳)

「保存がしやすいため」(男性 / 40代 / チワワ:2歳)

「新鮮で栄養価が高く、保存もしやすいと思うからです」(女性 / 30代 / ミニチュアダックス:5歳)

「材料そのまま与えられて、栄養や成分が良さそうに感じる」(女性 / 40代 / ラブラドール:12歳)

フリーズドライフードやエアドライフードは、保存性が高く熱に弱い栄養素をそのまま摂りこめるというメリットがありますが、原材料にこだわりや加工工程の手間などで、高価格になっています。

あまりメジャーではないドッグフードの種類ではあるため、認知度は低いですが、同じ価格帯なら試してみたいという飼い主さんは少なくないようです。

  • 価格帯が同じなら惹かれるアピールは「無添加」

店頭においているドッグフードの中で一番惹かれるアピールの最も多い回答は「無添加」167人でした。

人工の添加物を使用していないドッグフードが増えてきているように、飼い主の意識も添加物ありきではなく、できる限り添加物を使用しないドッグフードを選びたいと思っていることがうかがえます。

昨今は、ペットショップやホームセンターなどのドッグフードのラインナップにも変化が見られ、「国産」や「無添加」といったアピールのドッグフードが並ぶようになってきているのも、そうした飼い主の心理の変化を掴むためかもしれません。

ペットショップなどで見かけた気になるドッグフードで最も多かったものは「ロイヤルカナン」32人でした。

ペットショップによってドッグフードのラインナップは異なりますが、ドライフードがメインとなっていることや、「ロイヤルカナン」や「シュプレモ」が定番となっていることも背景にあると考えられます。

市販の手作りフード「ココグルメ」「ペトコトフーズ」などもペットショップに置かれていることもありますが、置いている店舗がそう多くないためか、全307回答のうち「ココグルメ」5人、「ペトコトフーズ」2人「ヒトワン」1人という結果でした。

手作りフードが気になってはいても、ペットショップなどに置かれているドッグフードはみんなが購入している、人気といった安心感から気になるのかもしれません。

  • この記事について

▼本記事

ドッグフード選びの基準に変化が!?市場傾向と人気フードのトレンドを徹底調査【飼い主453人アンケート】

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▼調査概要

・アンケート内容:ドッグフードに関するアンケート

・調査方法:インターネット調査

・対象:全国の犬の飼い主さん453人(女性317人 / 男性136人)

・アンケート実施期間:2023年11月8日11月20日

▶回答者属性や飼い主さんの愛犬の年齢と犬種については本記事をご覧ください

■会社概要

株式会社 PLAN-B

大阪本社:大阪市西区新町 1-28-3 四ツ橋グランスクエア 6階

東京本社:東京都品川区五反田2-5-9 CIRCLES with 島津山 3階

配信元企業:株式会社PLAN-B

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