アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。本当に時の流れは早いもので、2023年もいよいよ終わりが近づいてきました。というわけで今回は、筆者が今年プレイしたSteamタイトルの中から、皆さまにぜひ遊んでいただきたいSteamタイトルを厳選して、ベスト10形式でご紹介していきたいと思います。

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年末年始に絶対遊んでほしいインディーズゲームBEST10

絶対に話が噛み合わない美男子たちとの恋愛アドベンチャー第10位:「狂気より愛をこめて」


(C) 2023 Jamsanpoid, VampireK.K.

  • 発売日:2023/7/18
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 価格:1,680円
  • メーカー:Jamsanpoid, VampireK.K.

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「狂気より愛をこめて」は、ドット絵フルボイスで描かれる恋愛アドベンチャーゲームです。4人の男性と1年間の学園生活を過ごし、選択肢によって気になる彼の好感度を高めていくという流れとなっており、これだけ聞くとなんだかオーソドックスな恋愛ゲームのようですが、恋愛対象となる4人の男性とは、なぜか絶対に会話が噛み合わないのです!
個性的なイケメンたちからは「歯みがき米」「塩ピザ」「ぷりぷり宇宙明太子、全部ひらがなだな」「これではエドワード耳たぶで昆布茶を沸かしてしまうというものです」などなど、意味不明なセリフが次々に飛び出しますが、それでもなぜか恋愛アドベンチャーとして成立してしまっているという、シュールで唯一無二なゲーム体験は、一見の価値ありです。

レトロなドット絵で描かれたゾンビサバイバルRPG第9位:「ゾンビ・オブ・ザ・ドット」

(C) 2023 Hit-Point Co.,Ltd.

  • 発売日:2023/6/27
  • ジャンル:RPG
  • 価格:1,320円
  • メーカー:Hit-Point Co.,Ltd

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ゾンビ・オブ・ザ・ドット」は、70年代アメリカの空気感漂う世界で、ゾンビ映画のような分厚いドラマを体験できるRPGです。ゾンビ・オブ・ザ・“ドット”というタイトルからもわかるとおり、本作はすべてがドットグラフィックで描かれており、レトロゲーマーの心をこれでもかとくすぐります。本作は、2D見下ろし型視点のRPGで、マップを探索して、アイテムを見つけたり、敵と戦ったりしながら先へ進んでいくという、レトロなドットグラフィックにマッチした昔ながらの王道RPGスタイルとなっています。フィールド上を徘徊するゾンビと接触すると、バトルに突入。ターン制のシステムでありながら、迫りくるゾンビの恐怖と緊張感を巧みに表現した、ユニークなバトルを楽しめます。

夢中になること必至のカジュアルミニゲーム集第8位:「どこかで見たあのゲームたちを棒人間で作ってみたけれど、果たしてあなたはクリアできるのか?」

(C) 2023 MONKEYCRAFT Co. Ltd.

⇒【Steam】スマホでよく見かける〝あのゲーム〟が遊べちゃう!? 夢中になること必至のカジュアルミニゲーム集「どこかで見た“あのゲー”ムたちを棒人間で作ってみたけれど、果たしてあなたはクリアできるのか?」


本作は、シンプルな5種類のミニゲームが楽しめる、カジュアルミニゲーム集。そんな本作の最大の特徴はというと、どこかで見たことのある「あのゲーム」が実際に遊べるというコンセプトです。Webや動画を見ていてふと目にしたゲームの広告で、「あっ、これ面白そうだな」と思ってインストールしてみたものの、実際に遊んでみると広告で見たゲームは遊べなかった、なんて経験はスマホあるあるかもしれませんが、本作はズバリ、そんな広告で見たことあるような、あんなゲームやこんなゲームが実際に、そしてたっぷりと遊べてしまうのです。「ピンぬき」「すうじタワー」「クルマだし」「マネーあつめ」「カラーわけ」の5種類のゲームが収録されており、問題数も豊富なので、飽きずに楽しむことができます。

のんびり遊べる牧場系シミュレーション第7位:「ドラゴノーカ」

(C) 2023 GeSEI unkan

  • 発売日:2023/1/12
  • ジャンル:シミュレーション
  • 価格:1,980円
  • メーカー:ゲ製うんかん。

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「ドラゴノーカ」は、細部まで緻密に描かれたドット絵が目を引く、2D見下ろし型視点のシミュレーションゲームです。そんな本作の舞台は、なんと巨大なドラゴンの“背中”。木を切ったり石を砕いたりしながら素材を集めたり、集めた素材で家を建てたりアイテムをクラフトしたり、土を耕して種をまいて作物を育てたり、卵を孵化させて家畜を育てたりと、とにかくやれることが盛りだくさん。自由度がかなり高いため次から次にやりたいことが出てくるという、いわゆる時間泥棒的なゲームになっています。ほかの竜や巨獣との遭遇など、「竜の背中で生活する」という設定ならではのイベントもあり、農場系や牧場系のシミュレーションが好きな方はもちろん、一風変わったゲームで遊んでみたいという方にもオススメしたいタイトルです。

お江戸が舞台のマルチプレイ対応メダルゲーム第6位:「古銭プッシャーフレンズ弐」

(C) 2023 STP WORKS

  • 発売日:2023/5/19
  • ジャンル:シミュレーション
  • 価格:410円
  • メーカー:STP WORKS

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「古銭プッシャーフレンズ2」は、江戸時代を舞台にした、和風のデジタルメダルプッシャーゲームです。射出機を左右に移動させ、古銭(メダル)を発射して、ステージ上のプッシャーで古銭やアイテムなどを落として獲得するという、シンプルでわかりやすいルールとなっています。古銭が高く積み上がったメダルタワーを倒して一攫千金を狙ったり、小判を7つ集めて魅惑のジャックポットを発生させたりといった「ジャラジャラ感」が気持ちよく、フレンドやほかのプレイヤーとゆるく一緒に遊べる、最大4人対応のオンラインマルチプレイも楽しめます。

リアルタイムで進行するローグライクカードバトル第5位:「ハテナの塔 —The Tower of Children—」

(C) 2023 株式会社タストα

  • 発売日:2023/4/20
  • ジャンル:ストラテジー
  • 価格:2,500円
  • メーカー:株式会社タストα

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本作はプレイするたびに変化する「ローグライク」要素を含んだカードバトルゲームです。本作の舞台となる塔では、自動的に移動を行い、敵と出会うとカードバトルがスタート。画面下部に表示される手札の中からカードを選び、攻撃や防御、回復などを行いながら、敵のライフを減らしていきます。そんな本作のバトルは、すべてリアルタイム進行。魔法カードは選んでから攻撃を放つまでに少し時間がかかったり、相手が攻撃する瞬間にタイミングよく防御カードを使うとジャストガードとなって相手をひるませることができるなど、アクション性が高く手に汗握るバトルは中毒性が高く、やみつきになること必至。絵本のような、あたたかみがありながらも神秘的で謎めいたグラフィックも本作の魅力となっています。

目片手で遊べる爽快感バツグンのアクションRPG第4位:「IGNISTONE」

(C) 2023 MONO ENTERTAINMENT

  • 発売日:2023/10/2
  • ジャンル:アクション
  • 価格:990円
  • メーカー:MONO ENTERTAINMENT

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本作は、小さくてキュートな「マメ族」たちが暮らす村が舞台のアクションRPGです。プレイヤーの目的は、ダンジョンに現れる敵とのバトルを勝ち進みながら、ダンジョンの100階までたどり着くこと。アクションは「攻撃」と「防御」と「必殺技」の3つのみで、片手のみでプレイすることも可能。敵が繰り出す攻撃を防御しつつ、攻撃を与えて相手のHPを削って倒すというのがバトルの基本の流れとなりますが、ここで重要となるのが「防御」。敵の攻撃に対して、ちょうどよいタイミングで防御をすると「ジャスガ」ことジャストガードが発生! 通常の防御ではダメージを30%カットなのですが、ジャストガードなら100%ダメージをカットすることができ、さらに敵を一定時間行動不能状態にすることもできます。バトルごとにほどよい緊張感を楽しめて、やみつきになってしまうこと請け合いのゲーム体験が楽しめます。

採集・錬金・販売のサイクルにどっぷりハマるシミュレーション第3位:「笑顔の錬金術師」

(C) 2023 Asobox Co.,Ltd.

  • 発売日:2023/3/3
  • ジャンル:シミュレーション
  • 価格:1,540円
  • メーカー:Asobox Co.,Ltd

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「笑顔の錬金術師」は、育成・収集・合成を楽しみながら物語を読み進めていくシミュレーションゲームです。明るく鮮やかな色合いとあたたかみのあるドット絵風のグラフィックが特徴的。そんな本作の主人公は少年ネイク。いつも笑顔で明るい彼は、大切な友だちとの約束のために世界一の錬金術師を目指しています。ゲームの基本サイクルは、「採集」「錬金」「販売」を繰り返しながら、メインストーリーを進めるための条件を達成していくという形になっているのですが、この「採集」「錬金」「販売」のサイクルが、シンプルながらも非常に気持ちがよく、やめどきを見失ってしまうほどハマります。さらに本作にはコレクション要素や「シアンの課題」というサブクエスト要素などもあり、一定の条件を達成するたびに報酬が獲得できるため、さらにやめどきがわからなくなり、気付けば延々プレイをし続けている沼状態に! 難しい操作も必要なく、ゲームが得意ではない方にもオススメできるタイトルです。

美麗ドットグラフィックのデッキ構築RPG第2位:「SOULVARS」

(C) 2023 ginolabo, SUCCESS Corp.

  • 発売日:2023/6/19
  • ジャンル:RPG
  • 価格:1,980円
  • メーカー:ginolabo, SUCCESS Corp

⇒中毒性の高いバトルとハードボイルドな世界観にシビれる! 美麗ドットグラフィックのデッキ構築RPG「SOULVARS」プレイレビュー


SOULVARS」は、「魂のデッキビルドRPG」というジャンル名が掲げられたタイトルです。ダンジョンを探索し、敵と遭遇するとカードバトル風の戦闘が発生。「ソウルビット」と呼ばれる手札を用いて、その中から選んで毎ターン、アクションを行います。ソウルビットは、装備品に紐づいているため、何を装備するかというのが、カードゲームにおける「デッキ構築」の要素となっているのです。アーツと呼ばれる技を発動するために手札を温存するか、それとも手札を消費して次のターンの行動力を増やすか……という悩ましい思考をじっくりと楽しむことができる点が大きな魅力。ハイクオリティなドットグラフィックと、ライトノベルや深夜アニメが好きな方に深く刺さりそうなSFでハードボイルドなストーリーも特徴です。

新感覚の性格診断アドベンチャー第1位:「Refind Self 性格診断ゲーム」

(C) 2023 Lizardry.

  • 発売日:2023/11/14
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 価格:920円
  • メーカー:Lizardry.

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Refind Self 性格診断ゲーム」は、そのタイトルにもあるとおり、ゲームを遊ぶことで自分の性格を診断できるという作品です。本作は2D横スクロールで描かれるアクションアドベンチャーゲームを遊ぶことで最終的に性格が診断されるというもので、かなり斬新なシステムとなっています。落ちているアイテムを拾ったり、キャラクターと会話したり、選択肢を選んだり、アイテムを購入したりなど、ゲーム中にとった行動のすべてによって最終的に性格が診断されるという仕組みなので、あまり深く考えすぎず、自分の気持ちのおもむくままにゲーム内の世界を探索し、さまざまなアクションを行っていくのが吉。画面左上に表示されているハートマークの中身がたまっていき、100%になると、全23種類の性格の中から性格診断結果が発表されます。

年末年始はSteamですてきなゲームライフを!


というわけで、筆者が2023年にプレイして記事で取り上げたSteamゲームの中から、完全主観によるオススメゲームランキングをお送りしました。年末年始に遊んでみたいタイトルは見つかったでしょうか?

来年も個性あふれるSteamのインディーゲームをご紹介していきたいと思っていますので、2024年もどうぞよろしくお願いいたします! それでは、よいお年を!

百壁ネロ

百壁ネロ

ゲーム買いすぎちゃう系ライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「轟運探偵の超然たる事件簿 探偵全滅館殺人事件」(星海社)、「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)など。
X(Twitter):https://www.twitter.com/KINGakiko
about.me:https://about.me/nero100kabe/


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