トラウトが健康ならば間違いなく大きな戦力になるが…(C)Getty Images

 エンゼルスは2024年シーズン、10年ぶりのプレーオフ進出を目指す。しかし、現時点でチームにとって明るい話題が少ないのは事実だ。今オフにはフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平ドジャースへ移籍。投打でチームトップクラスの成績を残していた二刀流スターが抜けたことで、大きな穴が空いた。補強が必要不可欠な状況だが、ここまで大きな動きはない。

【関連記事】「損失を埋めるのは難しいだろう」米メディアが発表した「今オフ最も進歩していない10球団」で大谷翔平が退団したエンゼルスが“ワースト1位”に

 そんな中、現地ではスーパースターのトレード放出を願う声が止まない。現地のファンからはエンゼルスの主砲、マイク・トラウトをトレードで放出するべきという声が飛び交っているのだ。3度のMVP、9度のシルバースラッガー賞など数々の栄誉を手にしてきたトラウトはエンゼルスと19年に12年総額4億2650万ドルを結んでいる。しかし、チームは14年以降プレーオフ進出を逃しており、大谷が退団した今、トラウトは低迷するエンゼルスに取り残されてしまった。

 スーパースターのトレード放出についての意見はこんなところからも出ている。米スポーツメディア『EssentiallySports』は現地時間14日(日本時間15日)に記事を配信。元メッツGMで現在はアナリストを務めるスティーブフィリップス氏がインタビューでトラウトについて語った内容を記載した。

 インタビューでトラウトについて問われたフィリップス氏は「もし私がマイク・トラウトだったら、トレードされたいと思うだろう」と自身の見解を語った。

 同氏もトラウトをトレードで放出するべきという意見を持っているというが、その理由には「健康面と金銭面」を挙げた。近年のトラウトはシーズン中に故障で離脱するケースが多くなっている。また、エンゼルスオーナーが球団を売却する可能性も理由の一つに挙げ、不確定要素が大きい状況の中でプレーすることはトラウトにとって良くないと指摘していた。

 しかし、同氏は「(エンゼルスとトラウトの)契約金額のほとんど、いやすべてを引き受けようとする球団は限られている」と語り、トレードは容易に決定することはないだろうとも指摘した。

 フィリップス氏はインタビューの中で「エンゼルスがすぐに優勝するとは思えない」とも語っていたが、トラウトがプレーオフで活躍する姿を見ることができるか。あるいは他球団にトレードされるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

低迷エンゼルスに「トラウトをトレードで放出すべき」の声が止まず 元メッツGMも「エンゼルスがすぐに優勝するとは思えない」と指摘